「心地よく出せる金額は?」お金とうまく付き合うための三つのポイント

“わたし”らしい生き方をを守って楽しく生きていくために、やさしいお金の専門家、横川楓さんが「知ってよかった!」となるお金の話をしていく本連載。新年度、さらにパワーアップし「“わたし”を守っていくぞのお金塾2」として開塾します!
“わたし”らしい生き方をを守って楽しく生きていくために、やさしいお金の専門家、横川楓さんが「知ってよかった!」となるお金の話をしていく本連載。新年度、さらにパワーアップし「“わたし”を守っていくぞのお金塾2」として開塾します!
わたしらしく、楽しく生きていくためにお金の知識は不可欠。この連載では「NISAってなに?」「転職前に考えるべきことって?」「妊娠出産っていくらかかるの?」などなど、生活のなかでふと感じる疑問にお答えしてきました。
お金のことって「真面目に考えなきゃ!」と思うほど、ちょっと重たく感じてしまいますよね。でも実際は、人間関係や人生のイベントなど、日常のいろんな場面に自然とお金は関わっています。だからこそ、この「お金塾」最終回では、「お金に縛られる」のではなく「うまく付き合う」ためのポイントを紹介したいと思います。
友達とのご飯や旅行、恋人とのデート、家族との暮らし。
人間関係の中で「お金」に関わるシーンは意外に多いものです。例えば、「みんなに合わせてたら出費がかさんでしまった」「自分ばかり払っている気がする」なんて、心の中でモヤっとした経験はありませんか?
そんなときは、自分なりの基準を決めておくことが大切です。「この金額までは心地よく出せるけど、それ以上は無理をしない」と決めておくだけで、余計なストレスを減らせます。
恋人やパートナーとの関係でも同じ。デート代や将来の家計の考え方など、お金の話は避けがちですが、実は信頼関係を深めるチャンスです。最初は少し勇気が要りますが、「自分はこう思っている」と話すだけでも、お互いの考え方を知るきっかけになります。
就職、転職、結婚、子育て、住宅購入…。人生の大きな出来事には、いつもお金がついてきます。だからといって「完璧に準備しなきゃ!」と身構える必要はありません。大事なのは、ざっくり未来をイメージしておくことです。
例えば「結婚式をするならどんな規模にしたいか」「家を買うならどんな場所に住みたいか」「子育てにどのくらいお金がかかるのか」などなど。大体のイメージを持つだけで、将来の選択がぐっと現実的になりますし、不安も和らぎます。
そして忘れてはいけないのが、ライフイベントのタイミングは人それぞれということ。結婚するかどうか、子どもを持つかどうか、家を買うか賃貸で過ごすか。
どれも正解はありません。自分にとって必要かどうかを軸に考えればいいのです。お金はその選択をサポートしてくれる存在、と考えると前向きになれます。
人間関係でもライフイベントでも、お金はなくてはならないもの。でも、お金そのものが人生の目的ではありません。あくまで、自分が大切にしたい時間や選択を支えてくれる伴走者なのだと思います。
最後にみなさんが今後お金と向き合っていく上でぜひ心に留めておいてほしいポイントを3つお話します。
① 自分の基準を持つ:無理をしない金額ラインを決める。
② 大切な人と話す:お金の価値観を共有して、すれ違いを防ぐ。
③ 未来をざっくりイメージ:ライフイベントを思い描いて、小さく準備していく。
こう考えるだけで、お金との距離感が少しやさしくなるはずです。肩の力を抜きながら、人生とお金を一緒に歩ませていきましょう。
“わたし”らしい生き方をを守って楽しく生きていくために、やさしいお金の専門家、横川楓さんが「知ってよかった!」となるお金の話をしていく本連載。新年度、さらにパワーアップし「“わたし”を守っていくぞのお金塾2」として開塾します!
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