かがみよかがみは、書くことの楽しさと人生のヒントをくれた大切な“実家”

かがみすとを卒業してから1年とちょっと。
「かがみよかがみ」が閉鎖されるという、衝撃的なニュースが流れたその夜、私はこの投稿を書いています。
久しぶりすぎて、ちょっと投稿の仕方忘れちゃったな。
かがみすとを卒業してからのこの1年は、別のプラットフォームで、引き続き細々と「書くこと」を続けてきました。
その他、基本的に私の身の回りに変化はありません。
転職もしてないし、移住もしていない。
今までと何ら変わらず、実家でぬくぬくして、好きな人たちを追いかけ続けてます。
彼氏も相変わらずいません。
でも、「30代のトンネル」の中、歩みを一歩進めたり、それに伴って夜更かしができなくなったり、肌荒れが治りにくくなったり。
還暦を迎えた父が、退職金の使い道について母と相談していたり、社会人4年目になった弟が、「仕事が次々と降ってきて終わらない」と愚痴を言いに帰ってきたり。
うっすらと、でも確実に、どこかは変わっているんだなあと感じた1年でもありました。
それでも、この1年「書くこと」を続けてきて、少し自分と向き合えたような感じがします。
自分と向き合うのがちょっと苦手な自分にとっては、結構大きな一歩かなって。そして、「変わることが少し苦手」ということにも気づけるようになりました。
どちらかと言えば、今の世の中は変化を良しとしており、変化なし・現状維持は、正直あまりいい目で見られていないと思っています。
そんな世の中なので、「変われない自分」に対して、怒りを覚えたりモヤモヤしたり。
そんなことを書いて投稿してみたら、「変わらないように見えて、着実に進んでるはずです!現状維持で長く続けている人を本当に尊敬しています!」というコメントをもらったことがありました。
そのコメントに、「変わらないことも悪くないんだな」と、今の自分を少し肯定してもらえたような気がします。
書くことを始めたからこそ、自分と向き合うことができるようになり、自分の苦手を見つけることができた。
そして、その苦手も少しずつ受け入れることができるようになれたのかな、なんて思います。
31年生きてきて、ようやくここまでたどり着けました。ちょっと遅いな。
この「かがみよかがみ」は、私に書くことの楽しさを教えてくれた、言わば私の“実家”みたいな存在だと思っています。
1年前、“実家”を出て、書くことの“一人暮らし”を始めた私。
今いるプラットフォームは、ある意味マンションみたいな、アパートみたいな。そんな感じです。
いろんな考えの人がいて、それぞれの考えを、縛りなく好きなように書く。そして、それをインターネットの海に流す。
そんな“一人暮らし”も、確かに楽しいですが、大切な“実家”がなくなってしまうのは、やっぱり少し寂しいです。
悩んだ時、ちょっと立ち止まってみた時、次に進むためのヒントみたいなのが、このサイトにはたくさん詰まっていたような気がします。
でも、私が「かがみすと」でいたことには変わりはありません。
そして、私に書くことの楽しさを教えてくれて、人生のヒントをくれた、大切な“実家”であることにも、変わりはありません。
また、この“実家”に、かがみすとみんなで戻ってこれるような、そんな日がいつか来るといいなあと思っています。
「かがみすとの同窓会」みたいな、そんな感じなものがあればなあ、なんて思ったり。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。