2021年こそは毎朝ちゃんとメイクをして出勤したい。今のところ、全然できていないので。

するもしないも自由。仕事で忙しく、メイクする体力も気力もなかった

メイクをちゃんとするのが目標です、なんて言ってはいるが、私は「女がメイクもしないで外に出るなんて考えられない!」というすっぴん批判が嫌いなタイプである。メイクするもしないもその人の自由だし、したくてもできない事情だって人それぞれあるだろう。私の知り合いの中にも体質的に化粧品が合わない人や、うちはメイクができない職場だと言ってる人もいた。

ちなみに私はというと、この1ヶ月仕事が恐ろしいくらい忙しくて、メイクができる体力も気力もなかった。買ったばかりの可愛いアイシャドウのパレットを悲しい気持ちで見る度に「明日こそは……」と思うのだけど、なかなかうまくいかないものだ。

そもそも私はつい最近までそこまでメイクに興味がなかった。というか、やり方が分からないからメイクの楽しさ自体が理解できていなかった。
その理由として、私は生粋の一重まぶたである。そう、一重のアイメイクがずっと分からなかったのだ。
ネットで調べて実践してみてもなんか微妙な仕上がりになるし、記事に出てくる画像は何故か二重ということも多かった。一重さん用のアイメイクじゃなかったんかい、と何度ツッコミを入れたことか。

二重を作らず一重のまま可愛くなるコンセプトに、ちょっと衝撃

なんとなくまぶたに色がついてキラキラしてる程度のメイクでやり過ごしているうちに私は28歳になった。別に可愛くなりたいわけでもないし、まあいいか、としか思っていなかった。
そんな時にある動画に出会った。確か、Twitterを見ていたら誰かのリツイートで流れてきたんだったと思う。
それは、一重の女の子のメイク動画だった。二重を作るのではなく一重のまま可愛くなるというコンセプトにちょっとした衝撃を受けた。純粋にメイク動画というものがおもしろかったし、同じ一重ということにも親しみがわいた。
調べてみれば、一重の女の子が投稿しているメイク動画って結構あるのだ。TwitterやInstagramで検索してみてもたくさん出てくる。それらはかつてネットで調べた記事よりもずっと本物の一重さん向けで非常に参考になった。
そういうものを見ているうちに、「私もやってみたい」と思うようになった。

タブレットを横に置いて、動画を流しながら一重メイクを真似してみた。
実際にやってみて、「あ、おもしろいじゃん」と思った。
メイク慣れしていないからあまり上手にはできなかったけど、確かにいつもより目が大きく見える気がした。そして、絵を描いてる気分にもなっていた。

義務のようにやるのではなく、単純に楽しいことはやりたい

そういえば、私は昔から絵を描くことは好きだった。今も時々タブレットでアプリを使って絵を描いている。
特別絵が上手いというわけではないけど、色を塗ったりするのも好きだった。絵を描く楽しさとメイクは似ているなあ、と思った。奥行があるように見せるために影を描いてあげましょうとか、涙袋がぷっくりしているように見えるようにこれを塗りましょうとか。
自分の顔をキャンバスにしているんだ、と考えると、メイクが相当おもしろく思えてきた。
まあ、メイクの楽しさに目覚め始めた矢先に、急に仕事が忙しくなってしまったのだが。
とはいえ、忙しくても変わらずお絵描きは好きだし、メイクのやる気も失われたわけではない。義務のようにやるのではなく、単純に楽しいことはやりたい。メイクは楽しいから忙しくてもやりたい……という気持ちだけは毎日存在している。

そんなわけで、2021年こそはできるだけ毎朝ちゃんとメイクをして出勤したい!
……まあ、無理をしない程度にだけど。仕事に疲れてたらメイク休みの日もあってもいいじゃない。そうやってゆるっと楽しく1年を過ごしたいと思ったのでした。