スイーツバイキング、牛丼屋、ラーメン屋、オムライス店…。
きっとこれは、女、男、男、女…。
食べ物に男女なんてないのに変にしっくりきてしまう私がいる。
見た目にも可愛らしい食べ物を食べる機会が多い気がする
「何食べよっか?」
こんなやり取りから始まる会話は、たいてい私の中で「女」に分類される料理を食べる事が多い。友人とご飯に行ってもたいていパスタ、オムライス、もしくはパンケーキやパフェ…。などといった見た目にも可愛らしい食べ物を食べる機会が多い気がする。
お腹ぺこぺこな私は夜ごはんを一緒に食べるために駅で友人と待ち合わせをしていた。
駅ビル、駅横には多くの飲食店がありどれを見ても美味しそうであった。
仕事帰りのサラリーマンがネクタイを緩めレンゲで牛丼をかけこむように食べる姿、おしゃれなママさん方がドリンク片手にスイーツを食べる姿。部活帰りだろうか?坊主姿の学生が大きなチャーシューが載ったラーメンとチャーハンのセットを汗を流しながら食べている。
私はお腹がぺこぺこ過ぎてガッツリした牛丼、もしくはカツ丼を食べたかった。
友人も「今日めちゃくちゃお腹空いたー!」と言っていたので「私も!」と思わず即答してしまった。
しかし結局一緒に食べる事になったのは駅ビルの中にある「おしゃれなオムライス店」という事で決定した。
オムライスは見た目にもおしゃれなクリームがかかっていて、上には小さなパセリが添えてあった。決して安くはないオムライスはいかにもSNS映えしそうな見た目である。
牛丼が食べたいのに、「牛丼が食べたい」とは言えないのである
本音を言うと私はワンコインで食べられる駅ビルではなく駅横にある牛丼屋の牛丼とお味噌汁のセットの方がよかった。
別にオムライスが嫌でもないし、否定しているわけでもない。
ただ牛丼が食べたいのに「牛丼が食べたい」とは言えないのである。
私の中だけであろうか?食べ物になんとなく「男」と「女」のイメージがあるのは…。
家で1人で食べる時は何も気にしないのに、外で食べるとなるとなんとなく人目が気になってしまう時がある。
誰も何も気になんてしてないのであろうが…。
レンジで温め直してすぐ食べた。オムライスを食べた時以上の幸せ
オムライスを「美味しかったー」と食べ終わっても何となくまだ物足りない私は、結局友人と別れた後にスーパーで見切りになっていた牛丼を買った。
割り箸をもらい、寒い道を足早に帰り家に着くやいなやレンジで温め直してすぐ食べ始める。
「やっぱり私が食べたいのはこれ!」
オムライスを食べた時以上の幸せを感じるのであった。
きっと食べ物に「男」とか「女」とか振り分けなんてしないで、自分が食べたい物を自由に食べる事が出来れば、こんなお金も2倍かかる事なんてないんだろうな…。
と毎回1人家で第2のご飯を食べつつ思ってしまう。
次は食べたい物を「男」、「女」だなんて振り分けないで「これ食べたい!」って言えるようにしよう。
その方が絶対私の幸せ感も上がると思うんだよね。