『誰かのためになりたいなら、まずは自分を愛し、自分の心・考えの器を満たすことだ。』
これは、私が大学3年生の頃に、ある人に言われた言葉。

私は、具体的な夢も何もない頃から、「人の力になりたい/人のためになることをしたい」そんな思いはずっと持っていた。
周りの人が喜んでくれることが嬉しかったし、笑ってくれるのが嬉しかった。

中高の頃から友達が悩みを相談してくれることもよくあったし、大学に入ってからはいろんなボランティアをしてみたりもした。
でも、「本当にその人の力になれているのか?」いつも自信がなかった。どうしたら、力になれるのか、私に何ができるのか、ずっと考えていた。
それでも答えは見つからなくて、あちこちいろんな場所に行って、いろんな人に出会って、とにかくいろんなことに手を出して….。
それも必要だったな、とは思うけど、あの時の私は本当に“彷徨っていた”、と思う。「自分探し」と言えば聞こえはいいけれど。
今思えば、自分が何のために生きているのか、どう生きたらいいのか。その答えがわからないことが、結局、全ての問題の根本の原因だった。つまり、人生の道がわからない、どこに向かっていけばいいのかわからない、迷子ちゃんだったのだ。

自分が努力していること、自分の気持ちを隠すようになっていった

昔の私について少し書くと、私は元々、内気で、いろんな面において自分に自信がなかった。
最後まで絶対に諦めない心を持ってる、何事も中途半端にはできない性格、努力家、思いやりがある、....。親しい友達や両親からも、そういう風に言ってもらっていたし、それは自分でもそうかなって思ってた。

でも、嬉しい反面、努力してること、真面目に頑張ってることを、からかいの眼差しで見られることや皮肉を言われることもあって、だんだんと自分が努力していること、自分の気持ちを隠すようになっていった。
そのうち気づいたら、自分でも自分のことがよく分からなくなっていた。

そんなわけで、いろんなことを一生懸命に頑張りはするけど、自分が何を考えて、何を思っていて、どうしたいのか全くわからなかったし、心のどこかでずっとモヤモヤとした気持ちを抱えていた。人の目には「優等生」のように映っていたみたいだけど、自分の中では全くそうではなかった。
自分の嫌いなところもたくさんあったし、自信も全く持てなかった。
遊ぶ時、友達や家族とおしゃべりする時、その時その時は楽しい。でも、いくら楽しい時間を過ごしても、その後にはまたモヤモヤした気持ちがやってくる。

個性を生かして何か人の役に立てたら最高だけど、自分の個性とは何なのか

「人の役に立ちたい」でも、どうしたらいいかわからない。自分がどう生きたらいいのか、何をしたらいいのか。自分の個性を生かして何か人の役に立てたら最高だけど、自分の個性とは何なのか。

こんなことをたくさんたくさん悩んで迷って、彷徨っていた時に、私が出会い、根本から変わるきっかけを与えてくれた言葉。
それが、『誰かのためになりたいなら、まずは自分を愛し、自分の心・考えの器を満たすこと』

ものすごくハッとした。
人の役に立とう、何かしよう。そうやって人にばかりベクトルが向いていた私。
でも、そもそも自分を好きじゃない人に、自分を本当の意味で愛せていない人に、人を愛することなんてできない。いくら「人のためになりたい」と願っても、自分の中に「何か」がなければ人に与えることができない。当たり前だけど、どこかで薄々感じていたような気もするけれど、気づいてなかった。

―今の自分は空っぽだ。―

そう気づいた瞬間、ショックを受けるより、モヤモヤの原因がわかったことへの嬉しさの方が優っていた。
彷徨い続けてきたけど、今の自分に何が必要なのかが見えたから。だから嬉しかった。
それから私は、「人の役に立ちたい」という思いは変わらずに、まずは「自分」に目を向け、成長させることに力を注いだ。
私を変える言葉をくれた人、その人からたくさんのことを学んだ。今も学んでる。

実際に先に行なってから話し、見せてくれることだから言葉に重みがあった

この世の中には、“いい言葉”はたくさん溢れてる。
でも、その中で、人を変えるほどの力を持つ言葉はどれだけあるだろう?
言葉を”聞いただけ”では変わらない。
その人が教えてくれることの全てが、実際に先に行なってから話し、見せてくれることだから言葉に重みがあった。
だから、私もその言葉を信じて行動に移すことができた。
考えが変わり、心が変わり、行いが変わるから、自分が変化する。
だから考えが核だ。命だ。そのように思って、毎日自分の考え、心、精神を作る。

その人は人生の目的を教え、生き方を教え、知恵を与えてくれた。
本当の愛、本当の幸せを教えてくれた。
自分の価値、自分の大切さを教えてくれた。
高級なボールペンも、その価値がわかってこそ、粗末にせず大切に使うことができるように、自分自身の価値がわかれば、自分を大切に愛することもできる。
そして、自分を愛せたならば、周りの人のこともそのように愛することができる。

何をするにも、何を決めるにも、何を発言するにも迷いや不安、心配が絶えず、人目を気にして、人と比べて生きていた私。
そんな私がどうやってここまで変われたのか。
もし、昔の私と同じように悩む人がいたら、それを教えてあげたい。伝えてあげたい。

自分のできていないこと足りないところに気づくことが成長への第一歩

私が何かすごいのではなく、何か能力や地位を持っていたわけでもなく、むしろ何も持っていなかったからこそ、探し求めることができたし、
今はその答えを見つけ、ここまで変わることができた。

自分のできていないこと、足りないところに気づき、認めることが、成長への第一歩。
だから、今、何か不安や悩み、モヤモヤを抱えている人達にもそこで落ち込まず、立ち止まらず、希望を持って進んでほしい。とことん自分と向き合うことを恐れないでほしい。

迷子になっていた私も、今、やっと、誰かの力になれることもあるかなと思えるようになった。
自分一人では、ここまで来られなかった。
だから次は私の番。
続けて自分を磨きながら、人のためにも生きていく。

周りの人を笑顔に、幸せに、良い影響を与えられる人になりたい。
笑顔の輪を広げたい。
みんなが心の底から、「私は幸せだ!」と叫べる、愛の溢れる世界。
そんな世界にしたい。