あなたの中ではとっくに終わった恋だから。

“書く”ことで、私の心も執着もビリビリと破り捨てないと…。

大好きだったあなたへ。あなたは、私の「希望」のすべてでした

これが本当に、本当に最後になるのが信じられません。2カ月前、あの日、私は再三「これから自分が取る行動に後悔はないか?」と自問しました。答えは「ない」でした。そして、私は泣きながらあなたの家を飛び出しました。不安なまま繋ぎ止めるくらいなら放してしまえ。そう思っていました。

でも、いざ放したらそこには更なる苦しみがあったのです。よっぽど、あなたを愛していたのか。よっぽど、あなたとの未来に拘泥していたのか。とにかくあなたは、私の希望のすべてだった、らしいです。

あんなことがなければ、私は明日から2週間、あなたと同棲する準備をしていたのです。きっとこれまで感じたことがないほど、幸福の極致にいたことしょう。当然、結婚して死ぬまでの数十年、ずっとその幸福を味わうつもりでした。

私の瞼の中のあなたは、私を生涯、そばに居させ続けてくれるような、そんなあなたでした。でも、それが私だけの夢だったということ、私はそれが何よりも辛く悲しかったのです。たった一日で、あなたは意図も簡単に私を手放し、拒絶しました。

別れた日から一日足りとも「あなた」を考えなかった日はない

あなたは、私が料理をしているとじゃれついてきたり、返信が遅いと追撃してきたり、独占欲を露にして印をつけたり、愛おしそうに抱き締めたり、そういう人でした。その甘い時間に浸っていた当時の私は、果たしてこんな日が来ることを想像していたでしょうか?

私はとにかく、何もかもが信じられません。あなたを心から愛した時間、私はすべてを忘れ、捨て、なかったことにしなればいけません。こんなひどい仕打ちが他にあるでしょうか? 私は今、殺されたも同然です。

いつかあなたは、私ではない女の人と付き合ったり、抱き合ったり、結婚したり、その人との子どもを抱き締めたりするのでしょうか。そして私も、あなたじゃない男の人と付き合ったり、結婚したり、その人との子どもを抱き締めたりするのでしょうか。

あの別れから、一日たりとも泣かなかった日などない。あなたのことを考えなかったことはない。それをあなたは、知っているのでしょうか。知ったなら、一体どう思うのでしょうか?

あなたに言いたいこと、聞きたいこと、山ほどあるのです。私はまだ、あなたが足りないのです。行かないでください。私を離さないでください。私をもう一度恋しんでください。私がこうやってあなたに身を焦がすのと同様、いやそれ以上に私に想いを募らせてください。

たとえそのとき、私が隣に居なくても、その姿を目の当たりにすることがなくても、地球のどこかでいつかあなたがそうなれば、私のこの地獄のような日々はようやく報われるでしょう。

そんな日は、空が澄んで見えるでしょう。あなたがこれから出会う人々に幸せが見出せないことを、心からお祈り申し上げます。

私はあなたを愛することで「自分の欲求」を満たそうとしていたのだ

今ならわかります。

あなたが私のもとから去っていった理由が。私の愛は自己愛に過ぎなかったのだと。私はあなたを愛することで、自らの承認欲求、自尊心、虚栄心を満たそうとしていたのです。

それはあなたというひとりの男性の人生を、自らの欲望のために利用するという、これ以上ない傲慢な行為でした。

そして、きっと、あなたではなくても良かったのだと、あなたは心のどこかで気付いていたのかもしれない。

今、私は、あなたの手をそっと握り、胸に当てて本当の気持ちを伝えたいのです。心臓が脈を打ち、一秒一秒時間が経つごとに、私は大人になっていくのだと。あなたに、謝りたいのだと。