ベッド・イン「『ごめんね』だけが正解じゃない。伝えたかったのは『ありがとう』かも♡」
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
【今回のエッセイ】
電話での会話でどうしても、言いたくても言えない一言。「私には、後悔していることがあります。私をずっと気にかけて、初めて私の魅力に気付かせてくれたのに、私は、自分が傷つきたくないからと、最後まで自分の壁を越えられませんでした。先輩、ごめんね」
返事をさんざん待たせたあげく振ったのに今、彼への思いと後悔が膨らんでいる
益子寺かおり(以下かおり):「あの人に謝りたいこと」かぁ~!自分の場合、M男クンに陳謝されることの方が多いからなぁ~…ってお嬢だんは置いといて(笑)本音で謝るのって、特に恋愛や友情関係だと、切り出しずらいこともあるよねぇ~!そういえば私は小学生の頃に、当時お互い「ごめん」のひとことが言えずに3年間くらい親友と絶交したチン事があって!原因は忘れちゃったけど、ちっちゃなことがキッカケで。途中からはもうただの意地の張り合いになってて、ある日突然、ふとした時に「もうよくない!?」ってお互い爆笑して仲直りしたという(笑)微笑ましい、How many いい思い出だわ…♡
でもそのとき、悩んでる時間が本当にもったいなかったな~~って学んだの!ウォンビーロングにお互いモヤモヤし続けてると気持ちも消耗しちゃうし。だからそれ以来、“ごめん”と思ったらなるべくその場で言う、“ごめん”以外でも、言いたいことは素直にズッポシ伝えることは心掛けるようになったかもしれないなぁ~!
まい「『ごめんね』を伝えるのに3年以上かかったな~!」
中尊寺まい(以下まい):私もこのエッセイを読んで「わ~私もこういうことしちゃったなあ~」って、思い出しす出来事があって。熱烈な片想いをしていたころ、私に好意を寄せてくれる男性のともだちんこがいて。片想いの相手には埋めてもらえない寂しさなんかでメンタルが不安定になったときに、その男友達はすぐに来てくれるような人で、色々ちょっかいを出して甘えていたんですよね。本命の相手とうまくいかなくてつらい時期には「この人が自分のこと奪い去ってくれればいいのに!『俺じゃダメか?』ってバックハグであすなろ抱きしてくんねぇかな!」ってなぜかその男友達に責任転嫁したりしてました。本命の彼にも謎に会わせたりもしてて。性格悪かったな~~!(笑)
1年くらいごちゃごちゃっとそんな関係を続けていたら「僕は、君のおもちゃじゃないよ」って怒られちゃいました。当たり前ですよね。一時は連絡も取らなくなりましたね。とっても失礼なことしたなって反省しました。それから3年くらいかけて、徐々に信頼も友情も戻ってきて。それからようやく「あの時はごめんね」って伝えられたんです。ごめんねって言うまで時間がかかりましたね。
かおり:恋愛関係といえば、今回のエッセイは「振ることのつらさ」も綴られているよね。DAISUKI!な槇原敬之さんの「ふたつの願い」という曲に、「さよならと言われるより、言うほうがきっとつらい」って歌詞があるんですけど、正にそうだな!と思っていて。振るときって、相手を確実に傷つけてしまうとわかっているからこそ、切り出すのはかなり勇気がいるよね~!別れ話にはエネルギーもかなり使うし、どうしても億劫になりがち。
私はこのエッセイを読んで、学生時代に初めて付き合った彼氏のことを思い出したなぁ~。当時コンプレックスだらけだった私に、自己肯定感を与えてくれた面白くて魅力的な人だったんだけど、学者肌でロジックがある言葉しか聞き入れてくれない所があって。普段はそこも含めて魅力だと思って楽しく過ごしてたけど、たとえば喧嘩の時に私が「こっちの気持ち全然考えてくれてないでしょ!」って怒ると、「それは一方的な感情論だな。ロジックが破綻してる!」って暖簾に腕押し状態で(笑)どんどん喧嘩も増えて疲れちゃったある日、「気持ちが冷めたから別れたい」って自分からズバッと別れを切り出したの。そしたら、冷酷だと思っていた彼が「俺が不器用なの分かってるでしょ!ちゃんと愛してるんだよ!」ってバナナの涙を流して、クリビツテンギョー!人生で初めて誰かを振る経験だったし、彼を理解できていなかった後悔も相まって「気づいてあげられなくてメンゴ…」って傷つけた罪悪感がゴイスーだったな。時すでに遅しでそのまま、さよならbye byeしちゃったけど。
こんな風に、楽しい想い出も感謝してる部分もたくさんあったハズなのに、ちゃんと本音で話し合わないまま別れると「ツラい思い出」としてしこりが残っちゃいますよね~。だからそれ以来は「ハイお仕舞い!今すぐ別れましょ、バイビ~!」みたいな喧嘩別れはせずに、しっかり話し合いを重ねてからお別れするようになったかなぁ。付き合っていた時の感謝もいっぱい伝え合って「これからも応援してる、頑張ってな!」「おう!」ってガシって握手して笑って別れる感じ!(笑)その方が別れた後も、ともだちんことしてイイ関係でいられるしね♡
かおり「『腹割って話そうや!』って伝えるとお互い話しやすくなるかも♡」
かおり:小学校での絶交事件以来、人間関係で何かあったらお互い腑に落ちるまで話し合うようにはしてきたけど、日常会話の流れで、突然の「真面目な話し合い」って始めにくいモンよね~!だから大切な人とちゃんと向き合って話したいときは「腹割って話そうや!」とか「ちょっとシリアスな話してもいい?」って前置きを挿入してから、言いたいことを伝え合うとモアベターかも!?その枕詞があるだけで、お互い一気に話しやすくなる気がするの。ちゃんと合図を出して、フェアに話し合える土俵を作るというか…「今から本音で話そ!」ってモードに切り替える感じかな。
ロンモチでそれで喧嘩になっちゃったら本末転倒!…まあでも、逆に喧嘩したい時はそのまま気にせずゴング鳴らしちゃうけど!(笑)「これからもチミといい関係を続けていきたいのダ!」って思ってる時は、自分本位にならないように、お互いにとってABCDE気持ちな方向に着地できるようなフォローも入れつつ、「相手はこう言ったら、どう思うかなぁ?」って言葉を選びながら、なるべく感情は荒立てずに、想いを冷静に伝えることは大事MANにしているかな~。私、普通に喋ってても圧強めだからさ!ある程度、意識的に抑えないと相手が子犬のように怯えちゃうから、自分なりに気をつけてはいる!(笑)
まい:な~るほどTHEワールド!私は「腹を割って話そうや!」って言われちゃうと身構えちゃうなあ…だから、「そのこと、前から思ってたんだけどさぁ~」みたいな感じで、なんでもない会話の中で伝えたいし、教えてほしいかも。それも人それぞれだよねえ。
腹割って話すってとっても大事MANなことだけど、学生時代はその塩梅がうまくできなくて。本音をぶつけることを優先しすぎて、友情が破滅しかけたことがありましたね。きっと余計なことまで言いすぎちゃったんですよね。言いたいことだけ伝えて自分だけスッキリしちゃってたし、本音をぶつけ合うことが正義で、それができないのは友情じゃないって思い込んでたのかも。「みんな、まいちゃんみたいに強くないんだよ」って親友に言われたときにはハッとしました。
それからは、どんなに仲のいい間柄であっても、相手への心遣いや、ほどよい距離感が必要だと思って接するようになりました。だから、伝えたいことがある時は、とにかく慎重に。
「謝ること」に関しても同じで、すぐに自分の気持ちを全部伝えてスッキリすることが必ずしも正解じゃないんだろうなって思うんです。
かおり:うんうん、謝りたい時は特に「自分が今謝ったら、相手はどう思うかな?」ってことはしっかり想像した方がいいよね。そうじゃないと、本当の意味で相手に謝ったことにはならないし、相手が求めてなければオナニーになっちゃう。言うべきこと、言わないこともしっかりチンキングした上で切り出すのがモアベターだと思うわ!
まい「相手に『ごめん』と伝えた=解決、じゃない。いつか自然に伝えられるときが来るかも!」
まい:うんうん。謝るタイミングってとっても大事MANだなって思うなあ。今すぐ謝った方がいいのか、時間が経ってからがいいのか、状況によっても、相手によっても違うのかなって思ってて。モヤモヤするからとにかく謝っちゃえ!って行動することが必ずしもお互いにとってベストとは限らないと思うんですよね。私も、その男友達に謝るのに3年以上かかっちゃいましたけど、その3年がなかったら意味がなかったと思うんです。
投稿者さんがなかなか言い出せないのなら、それは“今”じゃないんじゃないかな!いつか、自分でもクリビツテンギョ~するくらい、スッと自然に思いを伝えられる瞬間が来るはずなんです。相手に「ごめん」と伝えた=解決、ではないし。いつか謝るタイミングが巡ってきて、伝えられるときがくるかもしれないよね。
もしもうまくタイミングが合わなくて伝えられないとしたら、その「ごめんね」はずっと抱えて生きていくものなのかもしれない。そんな痛みと一緒に生きることも、悪くないんじゃないかと私は思います。
かおり「本当は『ありがとう』を素直に伝えたかったのかも」
かおり:100%…SO!かもね~!今回の投稿者さんのエッセイを読むと、「ごめんね」の裏側にある「ありがとう」を彼に伝えられなかったことが後悔として残ってしまってるんじゃないかなとも思ったわ。実は人って「ごめんね」よりも「何であの時、感謝の気持ちを素直に伝えられなかったんだろう」っていう後悔の方が多いんじゃないかしら。身近な存在であればある程。でも、それに気づけないまま通り過ぎてしまうことだってあるから、投稿者さんは素晴らしいと思うわ。それにこの後悔や感情こそが、大切な経験として今後の人生にズッポシ繋がっていくはず!君は1000%、応援してますゾ~!
まい:きっと次の恋愛や、これからの人間関係、今後の自分の人生に大きな影響を与えてくれた出来事だったはず…私も30を越えて思いますが、こういう出来事って人生にそう何回もあることじゃないんです。
本人に伝えられなかったってことは正直いうとそんなに重要じゃなくて、その経験をこうして自分の気持ちに正直にエッセイにするまで、振り返りながら大切にできていることがとっても素敵!投稿者さんのこれからの実り多きたわわ~な人生に幸あれ♡
ミニアルバム「ROCK」発射オーライ
踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are 〝BED・IN“」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。
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