いつも「来る者拒まず、去る者追わず」な男性に一目惚れをして、ラインで暴れてしまい、恋愛を拗らせてきました。それが私の恋が始まらない理由です。
私は恋愛に対しては積極的な性格からなのか、単純に相手に振り向いてもらいたいからなのか、よく「来る者拒まず、去る者追わず」な男性に一目惚れをしてしまう。
理由は単純。それは「私の事を拒まないでいてくれるから」。何を提案しても、いつ遊びの予定を提案しても、必ず「いいよ」と答えてくれる。そんな男性に、幾度となく振り回されてきた。
「彼は私に興味ないんだ」平気で未読無視をするLINEを見て思った
3年前の夏、私は違う大学から編入してきた男子に興味を持った。ただ単にその子ともっと仲良くなりたいと興味を持った私は、サシで呑みに誘った。
お互いお酒好きという共通点を見つけ、更に共通の好きなアーティストまで見つけて、その日のサシでの呑みは多いに盛り上がった。異性として、というよりも単純に私は彼が気になって、もっと仲良くなりたいと感じた。
1週間後、私は彼と2回目のサシ呑みをした。その日も他愛のない話をして、終わった。
1回目のサシ呑みと違ったのは、恋愛話をしたことだ。彼が今までかなりモテてきたこと、それも全て相手からアプローチされ、自分からは告白した事がないこと。どれだけ彼は草食なのだと感じた。特に超イケメンと言うわけでもなく、超面白い性格でもない。 ただ、彼は私が出会ってきた人の中でも人一番「聞き上手」な人だった。
2回目のサシ呑みで、次は〇〇のライブに一緒に行こうという話をしていた為、早速次回会う予定を決めようと連絡を入れた。
すると、何故か反応が悪い。普段なら直ぐに返ってくる返信も、ライブの予定の話や次回の会う約束を決めようとすると平気で2、3日は未読無視をしてくるようになった。
「あぁ、彼は私に興味なかったんだ」。こう感じた。
呑みの席で彼は〇〇一緒に行こうと言ってくれたけど、あれはあくまで社交辞令だったのだと痛感し、なんだか腹が立ってきた。男だったら、「じゃあ次予定空いている日ある?」とか聞いてくるのが普通でしょ!と心の中で叫んだ私は、これじゃ彼に負けてしまうという対抗心を持ってしまい、彼に積極的に他愛もない連絡をしていた。
興味を持ってもらうために一生懸命考えるLINEに支配されていた
少しでも彼が私に興味を持ってくれないかと、一生懸命ラインの内容を考えた。朝の挨拶から始まり、興味もない彼の好きな料理や好きな色、行きたい場所など。
だが一向に彼からの質問文はない。朝のおはようラインはあったが、ラインの返信内容がどうにも薄い。
彼からの返信時間、既読になるまでの時間、1日中彼からのライン上でのレスポンスから目を離せないでいた。
そんな毎日が続いて1週間、丁度彼へ送るラインを考えるのに疲れてしまった頃、私は気づいてしまった。
「あぁ、私今、彼からのラインに完全に支配されている」のだと。
当時私は恋愛には「押し」も大事だが、「引く」事も如何に大事なのか考えていなかった。そう、恋愛に大いにこじらせていたのだ。
結局その草食系な彼とはあれから一緒にライブに行く事も出来ず、サシで呑みに行く事もなかった。だが、関係が悪くなったというわけではない。ただ単に、彼が私に興味を示さなかっただけだ。
中身のない不毛な恋愛より、中身の濃い情熱的な恋愛をいつか…
彼は「来る者拒まず」スタイルな恋愛な為、興味のない私のような女とも連絡だけは続けてくれていただけだったのだ。
モテる男は何人もの彼女候補がいるのだろうと当時私は悟った。
今でも思うのが、もし彼とのラインで私があんなに必死にならなければ、少しでも彼は私に興味を持ってくれただろうか、という事。
まあ3年も前の事だし、彼と一生会う事もないので縁がなかった人だと深く考えずにいるが、私の恋愛スタイルに「引き」の大事さを教えてくれた彼に感謝を言いたい。次は私に興味を沢山示してくれる人に恋をしたい。
そして現在私は、2歳年下の同僚に興味がある。ちょっと前に初めて2人でサシ呑みに行き、一緒に北千住のカフェへ遊びに行こうと約束した。
結局そのカフェへは緊急事態宣言の関係で行けなくなってしまったが、彼に「次こそ連れてって!」とおねだりだけはしてある。そこから代替の候補日は言われていない。こいつも社交辞令だったのか。
3年前と違う点は、こんな社交辞令で遊ぼうと言ってくるような「来る者拒まず」系スタイルの男にはあまり深入りしない方が身のためだと充分承知してある事だ。だから、今私は彼からのアクションを待つ。
そもそも、自分からアクションを起こせない様な男は、ろくな男じゃない。「付き合う」という概念がなく、曖昧な関係が続き、きっと結婚までのプロポーズも相当手こずってしまうのだろうなーと思う。
中身のない不毛な恋愛より、中身の濃い情熱的な恋愛が出来るよう、私は今日も相手を見つけに行く。いくら恋愛で失敗しても、死ぬわけではないのだから。