ハタチの頃、女性の多い職場にいた。
新人いびりやキツい人もいたけど、そんなにストレスが溜まって嫌で嫌でしょうがないということはなかった。
新人いびりは仕事ができるようになってくるとなくなるし、女性の職場にしてはまあまあ悪くなかったんじゃないかな、と今となっては思う。シフトがかぶって嫌だなーと思う日はあったけど(笑)。
「出会いなんて腐るほどあったよ」という年上女性からのマウント
その中でひとつだけめんどくさいなぁと思うものがあった。
今でいう"マウント"というものだったのかな。
7~8人女性がいて、シフト制なので1日会うのは多くて4人程で、規模は小さいけどその中で私は当時最年少だった。
年齢が近い人がおらず、20代後半か30代前半の人ばかりだった。
そこで結構な確率で言われるのが、「その歳で彼氏いないなんて考えられない」ということだった。
当時の私はお付き合いしてる人がいなければ恋愛もしていない、おまけにインドアなので合コンとか行ったこともないし、出会いの場に自ら行くことはなかった。
「私がハタチの時なんてさ~寝ないで遊んでたよ」
「出会いなんて腐るほどあったよ」
「彼氏いない時期がなかった」
何回このセリフを色んな人から聞いたことやら……。
適当に相槌を打ち、愛想笑いをしてやり過ごしていた。
「私は寝ないと死んじゃうんで(笑)」と笑い話にして、別にどちらが上とか下とか思わなかったけど、言ってきた人たちは上だと思ってるんだろうなーと心の中で考えたりしてた。
「自分から出会いに行かないと!!」。うわ~またかよめんどくさい
別に彼氏がいないからと焦ってるわけでもなく、のんきに過ごしている私のことが疑問だったんだろう。
「今のうちに遊んでおかないと時間もったいないよ!」
「自分から出会いに行かないと!!」
と、求めてもいないアドバイスが飛んでくる。
なにも彼氏を作らない!と決めてるわけでもなければ彼氏が欲しい!と強い思いがあるわけでもなく、出来たら楽しいかな、くらいのスタンスだったので、私はその話になる時だけうわ~またかよめんどくさいなぁ~と思っていた。
前の会社でも「俺らの時代はなぁ~」とか言うおじさんもいた。本当にやめた方がいいよそれって思って聞いてた。もう時代は違いますって、よく言わずに耐えたと思う。
大人が勝手にゆとり世代にして、ゆとり世代が社会に出て、今の奴らは甘いな~とか言われても、困るし。あなたたち大人が決めたんでしょうよ、と反撃したくなるが、めんどくさいのでしない。
私は平穏に、平和に過ごせたらそれでいいので、聞き流して何も考えていなかった。急かされる事で焦ることもなかった。
私が言われて嫌だった事は言わない。マウントなんかとらず過ごしたい
私も歳をとるとそう言ってしまうのだろうか?と心配になった時もあったけど、そもそも私はゆとり世代だし、自慢できるような過去の栄光もないし、いい年上になれるかはわからないけど、少なくとも私が言われて嫌だった事を若者に言う年上にはならないと思って人と関わるようにしている。
尊敬される人間になるには程遠いけど、嫌な人間にはならないようしようと心がけている。
最近は出会う人たちは年下が多くなってきた。もう若くないんだなぁと痛感する。
とんでもなく非常識ではないと思うが、お手本になれるような大人でもない。知識もかなり少なくてアホな年上と思われてるだろう。
それでも私と出会い、話してくれる人がいるならちゃんと向き合って、大切に人間関係を築いていこうと思う。
年下だろうとたくさん学べる部分がある人が多いから、人のいいところに目を向けてマウントなんかとらずに過ごしていきたいと思う。