私を産み、育て、あるときは抱きしめ、支えてくれた。あるときはなじり、足かせになった「家族」。そして私もまた、出会った人と新しい「家族」をつくっていく。愛と憎が入り交じり、ひとことでは言い表せない人間関係のなかで、それぞれの物語は展開していく。
「かがみよかがみ」がオープン1周年を迎えた昨夏以降、「家族」カテゴリーに投稿されたエッセイのなかで、最も多くの方に読まれたエッセイ5本をご紹介します!
<第1位>
姉の結婚式の日、父の不貞が今も続いていることを知った(East)
姉の結婚式の日、父の携帯を見た私は、父の不貞が7年前から今も続いていることを知った。家族のこの幸せなときに発見した「裏切り」。夫婦とは何か、講釈を垂れている父。私は腹が立ち、泣きたくなったが……。
<第2位>
父が同い年の女の人と本気の駆け落ち。家の中の「普通」は崩れ落ちた(大藤ヨシヲ)
【あらすじ】働く父、専業主婦の母、弟と郊外の家で暮らしていた。小学校から帰ると、母親が手作りしたお菓子を食べる。自分の未来にも、こんな「普通」の生活があると思っていた。しかし、父が突然いなくなった。信じていた私の「普通」の生活は……。
<第3位>
夫と最後に会った日から、一年が経とうとしている。初めての結婚記念日は、一人で迎えた(浜野おりこ)
【あらすじ】海外に赴任する夫を空港で見送り、その後を追いかけるはずだった私を見舞ったのが、新型コロナだった。会いたい人に会えない辛い日々。初めての結婚記念日もひとりで迎えた私を支えたのは、遠い異国にいる夫だった。
<第4位>
母への暴力を覚えていない父の「ずっと愛し続けます」。私はどう応えたらいいかな(ひかり)
【あらすじ】父は長い間、母に暴力を振るっていた。酒を飲んでは顔をなぐり、首を絞めていた。その後、私から迫られて家を出て、離婚した父は、さみしさから私に会おうとし、メールを送ってくるようになった。
<第5位>
父が「こいつ木偶の坊やから」と放った一言をわたしは一生忘れない(ASUKA WATANABE)
【あらすじ】幼いときに言われたひとこと。それから父を好きだと思ったことはない。表向きは「普通」の父親だが、家では閻魔大王。育ててくれて感謝はしているが、尊敬はしていない。そして一時期、私は父の「殺害計画」を練っていた。
以上、「家族」のカテゴリーの年間読まれました賞でした。
今後、ほかのカテゴリーでも順次、発表していきます。おたのしみに!
みなさまからのエッセイ投稿も、お待ちしております!