https://mirror.asahi.com/article/14430120についてのエッセイの体験談を書いています。)

学校からの帰り道、携帯でインスタグラムのストーリーを見ていると、
「『私が歩みを止めたとき』でエッセイ募集」
「締め切り8月8日」
と、目を惹かれるビジュアルデザイン
これだ。
一瞬でそう思った。

自分の中を駆け巡るいろんな欲求を、デザインの作品に活かせたら

ブログは書いたことはあるけれど……
だけど、エッセイとか投稿したことないし、そもそもルールみたいなことも知らないし、
あと3日で締め切りだし、時間ないし、どうしよう……

最近は、
エッセイ書いてみたい、
エッセイの連載してみたい、
ラジオで喋ってみたりしたい、
デザインの勉強だけじゃなくて、いろんなことをやってみて、それをデザインの作品に活かすことができたなら。

いろんな欲求が自分の中を駆け巡っていて。
考えるよりも行動しろって言う人もいるけど。
それも間違いではないと思うけど。
自分は、この立ち止まって考えてる時間だったり、自分の中で正解も分からないクセに
間違い探しをしてみたり。
意外とそんな自分も好きだったりして。
その日はとりあえず、インスタグラムのアカウントだけフォローして、眠りについた。

書き始めると没頭し、あの時の涙のように言葉が溢れて止まらなかった

次の日の朝、ベッドから起き上がり、カーテンを開けて、
太陽の光を浴びながら思いっきり伸びをした。
決めた。
やってみよう。
当たって砕けたら、それまでのことだったって区切りにもなるし、
そしたら自分のブログでまた自由気ままなブログに戻ろう。
思いつく限り書いてみた。
初めは1500字にも満たないと思っていたが、
書いてみたら、すぐにそんなのはどうでもよくなった。
当時の自分を振り返ってみたら、言葉が溢れて、止まらなかった。
そう、あの時の涙と同じように。

裏話を少し。
少し慌てた足でアルバイト先に向かう電車の中で、ツイッターに、久しぶりに号泣した
って投稿したら、いつもライブを見にいかせていただいてる、とあるバンドのギターボーカルの人からメッセージが飛んできた。
「大丈夫かー」
たったの5文字。
それでも嬉しかった。
そうやって自分を見てくれている人が周りにはいるんだって気付けたから。
この大丈夫かーっていうメッセージをくれた人は、自身バンドのロゴやCDのジャケットデザイン、他のバンドさんもロゴなどをデザインしている人なので、私にとって憧れであり、目標の人だ

未来の自分が必要な時間だったと思えるなら、今が苦しくても構わない

ずっと曖昧だったものが、達成したい目標になって、叶えたい夢になって。
未来の自分が、心の底から笑っていられるのなら。
いつか未来の自分が振り返ったときに。
全部、必要な時間だったんだなって思えたら、それでいい。
そのためだったら、今がどれだけ苦しくたって構わない。
だって、落ちたら落ちただけ這い上がるしかなくなるから。
高い壁は、見上げれば見上げるほど怖気づくけど、登り切った時の景色が綺麗だと思うから。
自分だけが思い描くようなそんな空を、自分のこの瞳で見たい。
いってみようって欲求と。やってみたいって期待と。それとほんの少しの不安と。
全部足したら、100%なんて数字じゃ足りないし、100%なんて数字はとっくに超えてると思うけど、落ちるだけ落ちてやるって決めた。
時間が解決してくれることって少ないけど、そういう時間の中を過ごすことも、決して悪いことではないと思う。
誰かの何かになるためにこの世界に生まれたわけじゃない。
顔も分からない誰かに敷かれたレールの上を歩くだけなら、自分以外にできる人がいる。
誰にだってできる。
だけどその肝心の自分は誰が生きるって言うの?
自分は自分が1番分かっているようで、自分が1番分からなくて。
そんな自分が1番不器用だなって、自分が嫌いになるけど。
いつかの未来で、自分を、自分自身を抱きしめることができたなら。
これからもずっと『生きる』ことを選び続けていきたいと願い続けていられると思うから。