世の中って、生きづらい。
そう感じながら、これまで生きてきた。
周りと合わせることも楽しいけど、消費エネルギーは著しく燃料切れに
小さいときから団体行動が苦手で、人と同じことをするのはつまらないと思ってきた。
幼稚園のとき、友達と園庭を駆け回るより、教室で折り紙を折っているほうが好きだった。
小学校のとき、同級生と教室の隅に集まって恋バナに花を咲かせるより、急ぎ足で家に帰り、ドラマの再放送を見るのが好きだった。
中学校のとき、わざわざ他のクラスに行って友達と話すより、自分の席で小説を読むことが好きだった。
高校のとき、友達と席を並べて勉強するより、1人で静かな自習室で勉強するほうが好きだった。
大学のとき、仲の良いグループ全員で旅行に行くより、そのうちの1人や2人とドライブに出かけるほうが好きだった。
だけど、それでは社会と隔離されてしまうから、時には友達と遊び、旅行にも行った。時には恋バナにも首を突っ込んだ。
それはそれで楽しかった。でも消費するエネルギーは著しくて、すぐに燃料切れになった。
HSP気質な私の自慢は真面目さ。人一倍努力して、自分で解決する
私はHSP(Highly Sensitive Person)。人口全体の15~20%程度が持っている気質だと言われている、いわゆる「繊細さん」の持ち主。その程度や好き嫌いは多岐にわたり、その人自身しか感じられない感覚もあるのだとか。
とはいっても、所詮マイノリティ。
生きづらさを感じて当然なのだ。
そんな気質を持っている私だが、自慢できる箇所もある。
それは、真面目であること。
これもHSPの特徴の1つでもある。物事を深く考え、理解し、自分の中に落とし込む。そして、他者にSOSを出しにくい分、努力は人一倍する。自分で解決しようとするからだ。
私は、友達と遊ぶよりも、一人で過ごすことが好きだと言った。
その、一人での過ごし方とは、
・小説を読む
・テレビを見る
・パソコンを触る
・携帯を触る
概ねこんな感じ。
ここだけ見ると、どこが真面目なんだよ、と突っ込みたくなる。
ところが、勉強に取り掛かると、これはこれで楽しかった。
解ける問題はスラスラと解けて気持ちがいい。わからない問題に苦戦しても、何度か反復すれば解けるようになってスッキリする。漢字の練習は、読める漢字が増えていくことが嬉しかった。計算問題は、答えを書いている間に暗算で次の問いの答えを出せることが嬉しかった。
加えて、全部自分ひとりでできること、努力次第で成果が如実にでることも、ゲームでステージをクリアしていく感覚で、楽しかった。
おかげで、周りからは「賢いね」と言われた。
自分を象るものの1つとして、周りから認められたような気がした。
見た目も性格も真面目。維持することで、私のプライドにもなった
血液型占いも、誕生日診断も、「真面目さん」と出る。だから、根っからの真面目であることは決まっていたらしい。そこに、この気質が重なったのだから、さらに拍車をかけることになっただろう。
見た目も、性格も、真面目だったから、それを維持しようと思った。プライドにもなった。世間の期待にも答えたいと考えるようにもなった。
高校生になってから、時折、ふと考えることがある。
「これまでがあったから今、私はここにいるんだろうな」
レベルが高くても頑張って合格した高校。
不完全燃焼な受験だったけど、この子達なら、と信じられる友ができた大学で、その友と手を取り、努力して手に入れた国家資格。
全部真面目に取り組んできたから掴めたもの。
今、社会との折り合いをつける分岐点に立つこととなった。
けれど、これまでのおかげで、いくつか選択肢がある。
どんなときも、社会の生きづらさと戦いながら、真面目に頑張ってきたから、自分の特性を信じてきたから、今がある。
なんだ。
私にしかできないこと、出来てるじゃん。
自信持て、私。