容姿に悩んだガラスの十代&二十代。でも外見だけが自分の全てじゃなかったゾ♡
photo:Sakawaki Takuya
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
【今回のエッセイ】
横にいたヤンキー系の男子が私の顔を見て、「やばいやん」と言った。そのあとに小さい声で、「騙されたな」と周りの男子に笑いながら言ったのを聞いて、最初は一瞬意味がわからなかったけど、多分彼は「メイクをしていた私の顔に騙されていた。本当はあの顔じゃなかったんだ」という意味で言ったんだろう。 ーー修学旅行の夜、素顔になった私の顔を見た男子は「騙された」と言った(ナカハラユウ)
中尊寺まい(以下、まい) :ぎゃーーーーーーーー!許せん!すっぴんを見せて「騙された」なんて、ひどすぎだしょ!って言うか、思ってても言うなって感じじゃない!? 私ももし言われたらすっごく傷つくと思う…そのくらいひどい言葉だなぁ。
ここまでヒドい言い方じゃないけど、そういえば、大学時代の合宿で、男の子のともだちんこに「まいちゃんて、メイク上手だね〜」ってすっぴん見ながらマジマジと言われた時は複雑な気持ちになりましたね…お、おぅ、ありがとな!って(笑)
まい「彼が寝てからメイクを落として、彼が起きる前にメイクしてた頃もあったな〜」
まい: 投稿者さんは「彼氏できて結婚したら、死ぬまで自分が先に起きてメイクをして、旦那さんが寝てからお風呂に入ってメイクを落とすんだって、決めてた」って書いているけど、まさに私は昔、いちゃいちゃしてお泊りするときは、彼が寝てからメイクを落とし、彼が起きる前にメイクしてもう一回隣で添い寝する!なんて、やまと舐めシコ七変化してたこともありました…!
メイクしたときと、すっぴんのときで差があると思っているから、先に「顔、全然違うかもしれないけどクリビツテンギョ〜しないでね…」って伝えることもありましたね。あの頃は自分の顔が好きになれなくて、メイクやデカ目カラコンで武装していたんです。もしかしたら、自分で思っているより、見た目に対して結構悩んでいたのかもしれないです。
かおり「人がとにかく怖かったガラスの十代。笑いに吹っ切って強くなった♡」
かおり: 容姿に関しては、私もガラスの十代の頃はほんとにコンプレックス地獄だったなぁ~!思春期の頃は人の目が怖くて、人混みすら怖い時期もあったし、大学のキャンパスの皆がキラキラして見えて、「今日の靴、なんかチョイスおかしかったカモ…!」って気になり出したら学校に行けないこともありました!(笑)
容姿をいじられることは、子供の頃から日常茶飯事でしたネ!眉毛がご立派だから「げじまゆ!」とか「しゃくれ~!アゴが鋭利だゾ~!」とか!性別問わず、なんなら親からも無邪気にいじられてたわ!(笑)いじる側も悪気はなかったりするから、まいっちんぐよネ☆
最初は真に受けて傷ついてたけど、「コンプレックスは先に自分から笑いに変えたモン勝ちだ!」って気づき、心の防衛術を身につけてイッたの♡「アイーン」って志村けんさんの真似したりして!笑いへ吹っ切ったら、容姿をいじられてもダイジョーブイな鋼鉄のハートに…!次第にコンプレックスも「面白がってもらえる武器」に変わり愛着が持てるようになったな♡
まい: いや〜強い。若い頃の私だったら吹っ切れないかもしれないなあ。女の子に対してだったらうまく笑いで返せるかもしれないけど、多感な時期に異性に言われたら難しいかもしれない…男性がこわくなっていたかもしれません。でも、今は昔ほど容姿を気にしなくなったんですよね。
まい 「容姿について言われても『別にそこだけで戦ってないんで♡』って思えるようになったの!」
まい: 前よりも容姿が気にならなくなったのは、容姿以外の部分で軸ができたからだと思うんです。モチのロンで容姿が全く気にならなくなったわけじゃないし、いまだに気になるところも沢山あるし、キレイになりたい気持ちもありますよ!けど、容姿だけが自分の全てじゃないって思えるようになったし「わたしの売りはココも、ココも、他にもココもある!あと、超美人じゃないところも、親近感湧きやすいし、いいでしょ!?」って自分で納得できるようになったんですよ。
見た目について何か言われても、「別にそこだけで戦ってないんで♡」って思えるようになったの!
かおり: 100%…SO!かもね~♡私は見た目に自信がなかったぶん、そこで勝負することはガラスの十代の頃からすでに諦めてましたネ!「可愛い」とか「美人」とか言われたこともなかったし!いつからか「面白い人間になるゾ!」って方向にシフトして、がむしゃらに創作活動や趣味や仕事…新しくチャレンジすることをDong Dong増やしてレベルUPしていくことで、「人間として」少しずつ自信をつけていったタイプなんです。
そんな中で「私はこれがDAISUKI!これをしてる時は輝けてる!」って夢中になってると、人の目なんて気にならなくなってきて。「他人の評価じゃなく、自分自身が自分を愛せるか」っていうコトを突き詰めてくと、毎年変わってイクことが楽しくなってくるんですよ~!それは容姿も含めて!だから36歳になった今でも、自分が克服したいコンプレックスを一個ずつぶっ潰していく旅の途中~♡悩める性徒諸クン、一緒に闘い続けましょ!
かおり「世界を広げてみると、こんなことで悩まなくてよかったんだって発見があったりするよね♡」
かおり: そしてコンプレックスは武器になる!なんてったって、子供の頃からウォンビーロングに言われ続けてきた「老け顔」「昭和顔」…そう、この「バブル顔」こそが、今こうしてベッド・インで超絶活かされるワケですからね♡子供の頃は悩みの種だった「ごん太の眉毛」も、バブル時代の象徴だから、今となっては自慢のパーツ!時を経て強味に変わるコンプレックスってたくさんあるから、自分を愛でてあげて欲しいな~♡
そうチンキングすると、コンプレックスや悩みって、今いる環境の中でのルールや価値観と自分が合わないから生まれるってコトもあるかもしれないよね。世界をクパァ~と広げてみると、「こんなことで悩まなくてよかったんじゃん!」って発見もあったりすると思う♡投稿者さんは、大学に入ってすでにソコに気づけてることがゴイス~!
まい: うんうん、この文章を読んでると、投稿者さんがどれだけゲロマブで素敵な女性なのかわかる気がする!これからも、その素敵な笑顔で周りのみんなを明るい気持ちにさせてあげちゃってチョンマゲ〜♡
ミニアルバム「ROCK」発射オーライ
踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are 〝BED ・IN“ 」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。
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この記事を書いた人
ベッド・イン
地下セクシーアイドルユニット
益子寺かおり、中尊寺まいによる“地下セクシーアイドルユニット”。日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末~90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中。2020年3月4日にはミニアルバム「ROCK」をリリース。かおりの逞しいドヤ顔ヴォイスと、まいの下心をつん裂くギタープレイによる「ボディコンロック」に酔いしれろ!
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この連載について
ベッド・インのパジャマパーティー!
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ♡
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