昨年は沢山の人にお世話になった。そのおかげで夢を叶えることができた。なんでそんなに、と思えるくらい、多くの人が私のために尽力してくれた。
一方で大好きな親友との絶縁、けんか……失ったものも多かった。
今年は誰にも愚痴らず、誰かをバカにすることもなく、相手のことを考え、感情を制御した一年にしたい。
勝手に付き合いづらいと思ってしまった、父との関係
私はいつも何かにイライラしている。それを隠しながら生きているが、たまに爆発しそうになる。
そういう時の対処法が未だに私はわからない。学校で教えてくれなかったからだ。自分から情報を取りに行かなくてはならないものだからだ。
スクールカウンセラーも必須ではなく、行きたい人が行くものだったからだ。怖くて行きづらいところだというのに。
私は家族に恵まれたと思う。こんな私でも受け入れてくれている。
気にかけてくれる親戚、優しい祖父母、何をしても褒めてくれる母、尊敬してくれる妹。ただ、父との関係は今のところうまく行っていない。私が勝手に付き合いづらいと思ってしまっている。
父はあまり褒める人ではなかった。それでも唯一褒めてくれて、周りにも自慢してくれたのが勉強だった。
一方で最近気がついたことは、古い価値観を持っている人でもあった。将来は家を継げ、地元に帰れ、こういう女性は男性に嫌われる……あげればキリがない。だから褒めてくれた勉強ができなくなった時は恐怖でしょうがなかった。嫌われるんじゃないかと思った。父という存在が巨大になり、社会から根絶されてしまうかのような恐怖になった。
勉強以外に何があるんだ、と思っていた私を救ったネットの答え
一度、ネットサイトで相談をしたことがある。
「こんな点数を取る私では友人に嫌われますか?」
私は自称進学校ではなく、本当の意味での進学校に通っていた。周りは天才ばかりだからこそ、学校は勉強以外にも道はある、と教えてくれた。
でも高校生という若い段階でそれが理解できるわけがない。勉強以外何があるんだってずっと思っていた。それが全てでそれを失ったら未来はない、そう思い詰めていた。
おまけに父は、受験直前にして、そんな大学に行くくらいなら浪人しろと言い出した。私がその言葉にどれだけ絶望したか、父は理解しているのだろうか。
救われたのは、ネットに質問した時の答えだ。
「嫌いになんかなりませんよ!むしろ笑っちゃって、もっと仲良くなれますよ!」
当時の私には目から鱗だった。世界が広がった感覚がした。私はこの言葉に救われたのだ。私の世界がいかに狭かったか、思い知ったきっかけだった。
私が助けてもらったように周りに感謝し、今度は私が助ける番になろう
私はいつもイライラしている。大学名で同級生に侮られることが多いからだ。それに、地方の進学校は東京で知られていない。私が見た目通り優しい人だと勘違いしてバカにしたり、利用しようとする人がたくさんいる。女だからとみくびっている人もいる。
それでもその時々に、助けを求めると助けてくれる人はたくさんいた。世界を広げると色んな人がいた。なによりも、失敗してもそれを広い心で受け止めてくれる人が、探せばたくさんいた。もしそういったピースが一つでもなかったら。私は今頃どうなっていたか、本当にわからない。
物騒な世の中だからこそ強く思う。
だから今年は、周りに感謝し、恩返しをしていこうと思う。孤独に苛まれる人が少しでも少なくなるように、私がそうであったように、私が今度は助けになる番になろう。そうしたら、絶縁した友人も少しは認めてくれないだろうか。これ以上何も失うこともないのではないだろうか。そういった自分への見返りを求めている時点で私もまだまだだ。
でもそんな弱い自分でもいい、と認めていきたいと思う。一歩ずつ前に進んでいきたい。