私はピンク色が大好きだ。スマホケースもイヤホンもカバンもピンク。持ち物がピンクすぎて職場の人には「ピンクちゃん」とあだ名をつけられるくらいだ。
ピンクはthe女の子、可愛い、あざといそんなイメージがある。そんなかわいいの代名詞を、私は還暦を迎えても100歳を迎えてもずっと身につけていたい。私は死ぬまで、かわいい女の子でいたいのだ。
「ちびうさ」に心奪われ、私のピンクライフが始まった
私がピンクを好きになったのは幼稚園から。
当時、私の母がセーラームーンの大ファンだったこともあり、毎日アニメを見させられ、ハンカチなど持ち物は全てセーラームーン。セーラームーンのアニメは私が生まれる数年前から放送されていたので、少しだけ年代が違う。しかし母の熱心な英才教育の影響で、私はセーラームーンの大ファンになった。
その中でも私が1番好きなキャラクターは、うさぎと衛の未来の子供、ちびうさ(セーラーちびムーン)である。初めて私がちびうさを見た時、心から本気でかわいいと思った。
ピンクのツインテール、くりくりの目、ちょこんとしたサイズ感、そして手にはルナPボール。一瞬にして子供ながらに心を鷲掴みされた。そこから私のピンクライフが始まった。
それからというもの、何かあるとピンクを選ぶようになった。いちごはあまり好きではないが、見た目が可愛いからいちごミルクを毎日飲んでいたり。そして将来の夢はセーラーちびムーン。恥ずかしながらこの夢は今でも継続中である。
ピンクは一番強い味方。一生かけて可愛い女の子を貫きたい
しかし私は、女の子の中ではわりとガサツで、気が強く、思ったことは口に出すタイプ。男の子とも気兼ねなく話すし、お昼休みに男の子たちに混ざってドッチボールをするくらいだ。
そんな私がピンクが大好きだということにギャップをもつ人もいて、何人からは「キャラじゃないだろ」「ぶりっ子するなよ」とからかわれてきた。その度に「やっぱり私には似合わないのかな、もっと女の子らしくいなくちゃ」と悩むことも多々あった。
だが、私は「女の子らしく」という言葉が大嫌いだ。以前エッセイにも書いたが、女の子らしいだなんてくそ喰らえだと思う。女も男も関係ない。自分がいたいようにいればいいのだ。
ただ私は最初に述べたように、私は死ぬまでかわいい女の子でいたい。一見矛盾しているように見えるが、そうではない。私の中のかわいい女の子像は、他の人にどうこう言われてどうにかなるものではない。
かわいい女の子、という言葉の中には、強く清らかだったり、時には病んで落ち込んだり、恋をしてときめいたり、人間らしい全ての感情、行動を含めてかわいいと思っている。ただ愛嬌がある、あざとい、女の子らしいなどといった薄っぺらいかわいいではないのだ。
だからたまに自信をなくすこともあるとは思うが、私は一生をかけて自分の中のかわいい女の子を貫いていきたい。そのために私は一番の強い味方のピンクを装備して生きていく。
そして、セーラーちびムーンになるという夢も諦めずに追い続けていこうと思う。