昨年投稿した「2022私の宣言」のエッセイで、私は「幸せになれる恋愛をする」と宣言した。
このエッセイでは、それが達成されたかどうかと2023年の目標について書こうと思う。

◎          ◎

一年前、「自信のない私と会ってくれるから好きになった、そんな恋愛はやめる」というエッセイを投稿した。このエッセイでは、好きな人に彼女がいることを知ったことがきっかけでマッチングアプリをインストールし、そこで知り合った男性との間に起こったことについてつづった。

簡単に説明すると、当時大学生だった私には好きな人がいて、ある日その人に彼女がいることを知ってしまった。姉に相談すると、新しい恋をしてみたらいいとアドバイスをもらい、マッチングアプリを勧められた。
数人とやり取りする中で1人の男性に会いたいと言われ、自分の外見に自信がなかったもののその人と会うことに決めた。
距離感の近さや押し気味な性格には若干引いていたが、居心地の良さや自分を肯定してくれるところに惹かれていった。ただ、身体の関係と呼べるような間柄にもなってしまっていて、周りからの忠告を軽く流してその人と会い続けた。
そんな関係が続いて数か月経ったある日、アプリの彼から年齢詐称をしていたことを告白された。

それが2022年1月までの間に起こった出来事だ。その当時の私は、「2022年は幸せになれる恋愛をする」ことを目標に掲げた。
1年が経過して、その目標は無事に達成されたのか。次はそれについて話そうと思う。

◎          ◎

アプリの彼との一件の後、私は卒論執筆を理由に彼と会うのをやめた。
LINEを無視して、絶対に返信をしないようにと心にきめて。
しばらく返信は来なかったし、私自身、就職のタイミングと重なって忙しくなっていたため頭から抜けていた。
しかし、仕事に慣れて生活が落ち着いてきたころ、急に寂しくなることが増えた。退勤時間が早く一人の時間が多いこと、友達が少なく休日暇なこと、その他様々な要因があったからだ。

そして、7月上旬、ちょうどいいタイミングでアプリの彼から「久しぶり、元気?」とLINEがきた。
寂しさに負けた私は「元気です」と返信し、すぐに会う約束をした。
隣県からやってきた彼は私の家に泊まり、その日も大学時代と同様に身体を許してしまった。
彼が帰ってからは、会ったことを後悔してしばらく連絡を絶ったが、2022年の初めに掲げた「幸せになれる恋愛をする」という目標は達成できたとは言い難い。

◎          ◎

マッチングアプリの彼と会った日の約1か月後、勤務先で好きな人ができた。同じチームの先輩で、趣味が合い、距離感が近い人。
1つ前に採用されたエッセイ「失敗はできない。好きな人と一緒に料理を作った、忘れられない時間」に書いているTさんのことだ。
Tさんとは料理をするという名目で何回かお互いの家を行き来していた。料理をして食べ、そのあとは動画を見るなどしていたが、ある日、2人で作ったご飯を食べて休んでいると突然Tさんからキスをされた。お酒が入っていて判断力が弱まっていた私はそのまま流されてしてしまった。
マッチングアプリの彼のときと同じようなことになり、何も学んでいないのだと痛感した。
しかも、その後Tさんは私に冷たくなり、LINEをしなくなり、遊ぶこともなくなってしまった。

Tさんの件は私から誘ったわけではないから、彼の態度が急に冷たくなったことに関して私は悪くないというスタンスでいる。
ただ、恋愛に対する姿勢は見直したほうがいいと思った。

相手に流されない、すぐに身体を許さない、自分を強く持つ。
これが私の2023年の目標だ。