オフの日に、活動的になる人と活動的にならない人がいたとしたら、私は断然後者の人間だと言える。せっかくのオフだから、昼まで寝ていたいし、お腹がすいたら何かをつまんで、またベッドに横になって……なんてことがしたい。

ひとまず、私の理想の休日スケジュールを見てみよう。
昼過ぎの1時や2時にのっそりと、起きてぐんと背伸びをする。そこからまたベッドに横になりながら、スマホをもってダラダラと1時間くらいSNSをみる。3時くらいになったらやっとベッドから体を起こして、お湯を沸かしている間に洗面関係を終わらせる。そうして出来上がったお湯で、丁寧にコーヒーをいれて、外が晴れていればカーテンをあけてもいいだろう。コーヒー片手に椅子に座り、パソコンをつけていつもやっているゲームのデイリーを遂行したらもう、こっちのものだ。気まぐれにごはんを食べ、早めにシャワーを浴びて、好きなアニメや小説を見ながら、晩酌をする。これが私の理想の休日。

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しかし、実際はどうだろうか。
まず、私の朝は比較的に早い。睡眠があまり得意ではないからどうしても早く起きてしまう。でも悔しいからなんとかベッドにもぐりこんで少しの間、耐える。ただ、それも長くは続かないため、結局は体を起こすことになってしまう。それが朝の8時とか9時の話。
理想とは全く違うそれに悔しさを感じて、お湯を沸かしながら洗面をする。できたお湯で丁寧にコーヒーをいれるところまでは完璧だが、時間はまだ8時とか9時。世界がやっと通常通りの動きをしだす頃。人々が少し遅めの朝の支度をしだす頃、私はぼんやりとコーヒーを飲む。あまりに膨大な時間をどう取り扱えばいいかわからなくて、ひとまずいつもやっているゲームのデイリーを遂行する。手慣れてしまったのだろうか、すぐに終わってしまって、ここからやっと、今日何をしようか考え始める。

まずは、目に入った花の水替え。花の枝の部分も綺麗にして丁寧に剪定する。整った花を見ながら、今日の天気の確認のためカーテンと窓をあける。晴れていればそのまま窓を開けて換気をする。ローテーブルに先程の花を置いて、またコーヒーを飲みながらぼんやりと過ごす。ここでもまだ10時くらい。あまりに時間が長い。

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冒頭でも話したが、ここで行動的な人だったら外に出るのだと思う。そういうのも悪くない。今から飛び出せば、まだあらゆるモーニングにも間に合うし、外で作業をするのも嫌いではない。けど、基本的には活動的ではない私はなるべく家でできることを考える。そうすると、必然的にするのが、平日の私がやり損ねた様々なものへの対処だ。水回りの掃除、洗濯もの、床の掃除、所定のものを所定の位置に戻す。こうやって、自然と片付けや掃除がはじまってしまう。そんなつもりはなかったはずなのに。ただ、始めてしまうと手は勝手に動くため、てきぱきと体は動く。そしてお昼をすぎた辺りには家の中はさっぱりと綺麗になってしまっているのだ。そんな綺麗な小さな部屋を見つめながら「こんなはずじゃなかったんだけどな」なんて呟くのは、自分くらいではないだろうか。

とりあえずコーヒーをいれ直して、椅子に座りぼんやりとする。まだ一日は半分も残っている。人から言われるととても贅沢な悩みなのかもしれない。うんと、背伸びをした私は、おもむろにパソコンの電源をいれて、シンプルなBGMを流して、エッセイを書き始める。こうやってできあがるのが、このような文章だったりするのだ。

理想の休日は人それぞれだろう。私の実際の休日を理想と捉える人もいてもおかしくはない。そんななかで、私は理想ではない休日を過ごしながら、これから先こういう休日のことも大切にできるようになればと思う。私にしかできない休日だと思えば、少しばかりこの想定外の休日も輝いて見えるだろうか。