四季の中で、秋は特別な気がする。
"食欲の秋"や"読書の秋"のように、他の季節にはない表現がある。
気温が落ち着いて過ごしやすくなり、物事にも集中しやすい時期。
何かを始めるには丁度いいと考える人が多いのかもしれない。
◎ ◎
私の中で、秋は何かを楽しんだり、新たに挑戦したりするイメージ。
だから、地元で生活していた頃は秋になると、何かしら目標を立てていた記憶がある。
「本を毎日読んでもっと知識を蓄えよう」
「誰よりも早く朝練に行って上手くなろう」
秋という季節が背中を押してくれるのか、目標に向かって全力で取り組むことができる。
そんな秋の魔法で、今までたくさん奇跡を起こしてきた。
周りから無理だと思われることであっても、全て達成してきた。
秋には何か不思議な力があるのかもしれない。
◎ ◎
目標をクリアすると、より前向きな気持ちになって「もっと頑張ろう」と思える。
今も挑戦したいことはたくさんあるので、今年は何にしようかと考えた。
その結果、私の中で"睡眠の秋"という結論に至った。
それを聞いた人には、きっと「何も挑戦しないで眠るだけなの?」と言われてしまうかもしれない。
たしかに、他の「◯◯の秋」と比べてアクティブではない。
睡眠を取ろうと思えば、いつでも取れる。
寝ればその分、疲れが取れて体力が回復する。
でも、そうじゃない人だっている。
私もその一人。
よく寝ても、起きている時間も眠い。
生理のときほどではないけれど、急に強めの眠気が襲ってくることがある。
心身の疲れはまったく取れない。
そんな状況から抜け出さない限り、挑戦したいことにも集中できない。
◎ ◎
周りに気を遣ったり、我慢をしたり。
そんな私のHSP気質は、睡眠にも影響しやすい。
繊細であるがゆえに感じる生きづらさ。
そのストレスによって蓄積する疲労。
眠っている間も、その日あった嫌なことや翌日への不安で脳がパンパン。
睡眠の質はあまりいいとは言えない。
睡眠時間は取れていても、睡眠の質が悪ければ疲れが取れない。
おかげで日中は頭が働かないことが多い。
小説の賞に早く応募したいのに、集中できなくて納得のいく仕上がりにならない。
これでは、いつまでたっても小説家になるという夢を叶えられない。
だから、睡眠の質を少しでも良くして、以前のように周りから「すごい!」と言われる作品をまた書けるようになりたい。
◎ ◎
HSPは病気ではないので、治すことはできない。
性格や体質を変えるのには、かなりの努力が必要になる。
毎日を自分軸で過ごすことで、現状が少しずつ改善される。
ストレスが減れば、疲れも溜まらなくなってくる。
そうすれば、睡眠の質もだんだん良くなっていく。
今年の秋は、より良い睡眠を取れるようにする。
"睡眠の秋"で、心身をリセットしたいと思う。
そして、小説家になるためのラストスパートをかける。
ある意味、"挑戦の秋"になるのかもしれない。