私の仕事は塾講師。
新卒で入った会社を辞めてからは、大学の4年間バイトをしていた塾で今は正社員をしている。勉強漬けの日々で大変なことも多いが、そんな塾講師の仕事で好きなところが2つある。

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1つ目は、朝出勤ではないところ。
生徒の学校が終わるくらいの時間から仕事が本格化する塾の仕事は、昼に出勤すれば十分だ。生徒がいない時間は、事務作業をゆるくやって、生徒が来る時間になるとそこから夜遅くまで授業をやる。

毎日帰って来るのが遅いが、その分出勤時間も遅い。
初めのうちは、遅く起きれることが嬉しかったが、日を重ねていくうちに次第に寝ているだけだと勿体無く思えてきて、午前中のうちに用事を済ませるようになった。
病院に行ったり、買い物に行ったり、ちょっと出かけたり。意外とこの時間を有意義に使えるのは大きい。
例えば、旅行から帰ってきた日も、「明日も朝早くから仕事か〜」とならないため、時間を気にせず優雅に昼まで寝ていられる。
そして、塾の講師達と飲みにいく時は、日曜日が多いが、それでも明日の朝のことを考えずに飲めるのは大きい。

朝が遅い分、毎日家に帰って来るのは23時くらいになるし、忙しい時だと帰宅が日付が変わる直前になることもある。
周りにいる友人たちは仕事終わりに集まったり、「華金」と称して金曜日の夜に飲みに行っているようだが、私はその時間に働いているため、誘われても断るしかない。それは少し寂しく思うくらいだ。
それでも、朝の時間にバタバタしなくていいのはこの仕事の好きなところだ。

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そして2つ目は、生徒の成長が見られること。
私たちの仕事は、通ってくれている生徒の成績を上げることだ。
中には手のかかる子もいるし、なかなか理解をしてくれなかったり、成績が伸び悩む子もいる。
それでも、私がずっと担当してきた子の成績が上がり、テストが終わった後に「先生見て!○○点取ったよ!!!」「先生に早く報告したかった!」とウキウキで塾に来てくれた時は私も飛び上がるように嬉しい。
自分が力を入れたきたことが、点数となって表れるのが、この仕事の好きなところだ。

そして塾講師の1年間の仕事の中で1番大きなイベントが、「入試」である。中学入試、高校入試、大学入試、全てを担当することもある。
追い込みの時期になると、私たち講師も生徒たちもヘトヘトになりながら毎日勉強をしているが、その成果が表れた時が一番嬉しい。

合格発表の後は、生徒が「先生のおかげです」と言ってくれたり、保護者さんと一緒に来塾して感謝の言葉をかけてくれることもある。その度に、一緒に頑張ってきてよかったと思うし、それが1年で一番嬉しい時期である。

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学校の先生と塾の先生は、勉強を教える面では同じだが、蓋を開けてみると全く違う仕事である。学校生活には深く関わらないが、テストや入試など重要な場面で生徒本人の力をどれほどつけられるかという役割を担っている部分が強い。

まだ思春期の生徒たちと関わることや、教えることに対する大変さもあるが、なんだかんだみんな可愛いし、成長が見られるこの仕事が好きだ。