2024年の4月から、私は社会人になる。
そんな私の2024年の目標は「後悔しないこと」だ。この目標にした理由は、新卒でフリーランスになるという茨の道を選んだから。

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私には、書く仕事をするという夢がある。だから最初は、ライターとして就職する道を考えていた。だけど就活をしているうちに、自分にはクリエイティブ業界の会社は合わないかもしれない……と思うようになった。なぜそう思ったのかは、言葉にできない。

ただ、何となく肌で感じたのだ。キャリアのことを考えたら、その気持ちに蓋をしてでも就職するべきだったと思う。だけど、私は就活を続けることに抵抗を抱くようになってしまった。

業界を変えて就活をしてみようか。
そう考えた時期もあったけれど、私はどうしても夢を諦めることができなかった。
失敗してもいい。何が何でも書く仕事がしたい!
その気持ちは、どんどん膨らんでいくばかり。会社に就職する以外に、書くことを仕事にする方法は何だろう。そう考えている時に浮上したのが、フリーランスでライターをやることだった。

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「これしか無い!!」
そう思った私は、新卒でフリーライターになるという無謀な進路を選んだのだった。

実績無し、資格ほぼ無し、知識無し。あるのは、やる気だけ。
フリーライターになると決意した時の私は、そんな状態。
とりあえず、何もわからないなりに最初の一歩を踏み出してみよう。そう思って、案件を探すことから始めてみた。

手探り状態で、クラウドソーシングサイトと今ある人脈をできる限り活用した私は、いくつか仕事をいただくことができた。今は主にYouTube動画のシナリオを書く仕事をメインでやっていて、学業と両立できる範囲内ではあるけれど、楽しんで働けている。 

一方で、私は早速いくつかの壁にぶつかっている。
確定申告に使う帳簿を作るのも、納期の交渉をするのも、スケジュール管理をするのも全部自分の力でやらなければいけないからだ。そういう部分で、社会経験の無さが出てしまう。仕事をやってみるまで、私はフリーランスに自由で融通が利くというイメージしか持っていなかった。だけど実際は自由な反面、全てを自分で切り開かなければならない。仕事を始めて早々、私はフリーランスの厳しさを突きつけられたのだった。

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だけど、やっぱり私はフリーランスで頑張っていきたいと思っている。
大変なことは多いけれど、その分やりがいも感じられるからだ。
執筆したシナリオをクライアントの方に褒めていただけると、この仕事を選んで良かったと心から思えるし、もっと成長したいという意欲が湧いてくる。
まだまだわからないことだらけだし、収入もほとんどない。それでも、もうしばらくは夢を追いかけ続けたいと思っている。

今の時代、新卒で就職しないのは結構な賭けだ。もしかしたら、大失敗するかもしれない。だからこそ私は、将来どんな結果になっても後悔しないくらい、全力で仕事に取り組んでいくことを宣言したい。