2024年の宣言をするために、まずは2023年の宣言を振り返ることにしよう。

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昨年も、同じテーマでエッセイを書いた。そのとき私が宣言したことは「私、愛らしくなります」だったと思う。これは実行できたのだろうか、答えは「ぼちぼち」といったところだろう。

生活の中で変わったことと言えば、「愛らしい姿」のお手本である憧れの人の写真を机の上に飾ったことだろうか。毎日その写真を見て化粧をして、仕事やお出かけをすると少しだけ背筋が伸びる感じがした。そこを評価すれば「ぼちぼち」は「まずまず」になるのかもしれない。

一方で、言葉選びは「ぼちぼち」楽しんで書いているものの、新しい言葉を得ることは少なかったかもしれない。言葉を丁寧に扱っているからこそ、今持っているもので精一杯になっていて、新たな言葉を掴んだり、摂取したり、取り込んだりすることは少なかった。その姿はちょっと人に見られたくない部分ではあるかもしれない。

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さて、本題の2024年の宣言はどうしよう。

前回と同じ「愛らしくなります!」でももちろん良いと思うのだが、私にはもう少し具体的で、かつ小さな宣言が似合っているような気もしてきた。だから今年の宣言はこれにしよう。

「私、物語を書き記します!」
うん、なんだかかっこいい言い方になっているような気もするが、物語というのも「創作」「エッセイ」「夢日記」など様々だ。私はどれも大切にしたい中で、今年はエッセイという自分の中で起きたことを記すことを一等大切にしていくこととしよう。

2023年も振り返れば様々な縁があった。年齢を数えることをやめたくせに「この歳になってこんなに生活って変わるんだ」なんて思ったくらいには生活に変化があった。

そのなかで私が改めて思ったことは「今、ここ」を大切にしたいということ。今ある縁、今ある環境、今そばにいてくれる人、今これを読んでくださっている人、今この文をけていること、そういうことに感謝して、自分の中で起きたことを整理したいと思った。

この考えに至ったのも、ここでエッセイを書いて掲載していただいているおかげかもしれない。自分の投稿ページをみながら、「たくさん掲載していただいたな」と思い、感謝の気持ちが溢れる時間であると共に自分を振り返る時間ともなる。

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今年は20代最後の年、このかがみよかがみにエッセイを投稿できるのも最後になるだろう。だからこそ、そのときまではしっかりとここで自分の物語を紡ぎたい。そして、ここに文章が掲載できなくなっても、「今ここ」を大切にしてなんらかの形で自分の物語を記していきたい。

そういう習慣を作っていけば、おのずと私が持っている言葉たちが整理されて、いっぱい、いっぱいになっている状況もなくなるかもしれない。そして、新しい素敵な言葉を吸収できるようになるかもしれない。その姿は、少しくらい人目に触れたっていいかもしれない。

全ては、愛らしくなるために。この気持ちは変わらず、今年は小さなステップを踏むために、私はゆっくりと、今ここ記していこうと思う。これが私の2024年の宣言だ。