スマホの通知バーに通知が残っていると、妙にソワソワする。SNSのいいねは、すぐにスワイプで消すけれど、リプライやDMはスワイプすると忘れちゃいそうなので、仕方なく通知バーに残す。他にも、LINE、Slack、Messenger、Discordなどのメッセージアプリからの通知も返信を忘れないようにスワイプを我慢する。
だが、常に「返信しなきゃ!」という気持ちが心の中にあることに、ソワソワから徐々にイライラに変化してしまうのは私だけだろうか。ソワソワするのも、イライラするのも、嫌な私は、基本的に通知がきたらすぐに返信している。深夜3時でも返信してしまう。
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すぐに返信してしまう、駆け引きのできない私。それでも、なかなか開けず、しばらくソワソワする通知がある。それは、脈略もなく届いたLINEスタンプだけの通知だ。私の経験から、どうして脈略もなくスタンプの通知が来るのか説明しよう。まず、相手は用件の文章を送信する。そして、「よろしくね」や「お願いします」などの文脈に沿ったスタンプを送信する。すると、Android端末のLINEアプリの仕様上、最後に受信したメッセージのみが通知に表示されるので、受け手の私のスマホにはスタンプの通知だけが残るのだ。
そんな通知は、私の返信後どの程度やりとりに時間を要するのか読みにくい。だから、ソワソワしたりするけれど、時と場合によっては開くのに抵抗を感じる。深夜3時の就寝前だろうが、家を出る時間が迫っている早朝だろうが、通知が残っている状態が気になる私。2~3往復程度のやりとりなら、時間をそんなに気にしない。そういう通知は、すぐさま開く。その方が楽だから。しかし、何往復もやりとりが必要な連絡は深夜3時に開くのは、さすがにためらってしまうのだ。
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私の感覚的には、用件の後にスタンプを送るのは、やりとりしにくいと思っている。だから、私が相手に何か返信の必要な用件を送信するときは、会話のラリーが始まるまではスタンプの使用を控えるようにしている。
だが、ある日、後輩と話しているときにこんなことを言われた。「先輩のLINEって、メッセージがすごくビジネスライクな感じがして、最初の頃ちょっと怖かったんですよね~」と。私はこの時、目が点になった。私の中では、スタンプがないほうが伝わりやすいと思っていたが、受け手からすると文章だけのLINEの印象はよくなかった。私が、スタンプだけの通知が来るとソワソワしていたように、後輩は文章だけの通知が来ると、オフのモードの時でも気持ちを切り替えなきゃとソワソワしていたのだ。
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後輩との会話を通じて、私は改めてLINEの使い方を考えるようになった。決まりきった1つの正解はないのだと思う。私のように、用件のわからない通知が嫌と思う人もいれば、後輩のようにスタンプのないメッセージを怖いと思う人もいる。友人は、スタンプに既読をつけてやりとりを終了するのには抵抗ないけど、テキストに既読をつけてやりとりを終了するのが苦手と言っていた。人によって快適なLINEの使い方は異なる。
だからこそ、自分の感覚で相手を想像する気づかいではなく、実際に相手に聞いてみたり、色々な感覚の意見を耳に入れることが大切になるのだと思う。テキストコミュニケーションを円滑にするために、日々のコミュニケーションを大切にしていこうと思う。