最近、私を大きく成長させていることは何だろうか。
高校を卒業して大学に進学し早四年目が、相変わらず学校の課題に追われながら趣味の読書や、ドラマ鑑賞に没頭する日々だ。

そんな日々のなかで、アルバイトを始めた。アルバイトを始めるきっかけは、就職活動。自分のなかにこれといった強みがないことに気づいたからだ。自分のやりたいことを見つける冒険といっても良いのかもしれない。そしてお金を稼ぐやりがいと、大変さも実感している。

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しかし、いざ学校の課題と両立できそうなアルバイトを探してみると難航した。初めてのことに飛び込むのになかなか時間がかかり、それとともに焦りも募ってきた。そんな私が、これだっ!と思って選んだのが、フリースクールのスタッフというお仕事である。

自宅から徒歩で通えるバイト先であり、不登校支援に興味があった私は、ホームページに問い合わせ、雇ってもらえることになった。初めは雰囲気に馴染めるかどうか、中高生の子たちと打ち解けることができるだろうかと、やり遂げられる自信はあるようでなかった。

しかし今の私は、実際に働いてお給料をいただける喜びで満たされている。仕事に対するやりがいを感じているところだ。そして卒業制作とその他の課題との両立をすることで、これまでの自分と同じ人間とは思えないほどの成長を感じている。

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フリースクールでは通信制高校に通う子と接している。勉強を教えるだなんて、2、3年前の私には想像がつかなかっただろう。でも今の私は、新しいことに飛び込みチャレンジしてみて、ようやく新しい大きな一歩を踏み出せた。ちょっぴり自分を褒めてあげたくなる。新しいことにチャレンジするだけでも自己肯定感は高まる一方なのに、加えて誰かに必要とされる喜びは何にも代えがたいことである。

「どうしてもっとチャレンジしなかったのだろう」と後悔したくない、と思ったときこそが、自分を変えるチャンスなのかもしれない。もっと、もっとできる。そう思えば思うほど、何でもできそうなパワーが湧いてくるのだ。人間って不思議な生き物だなあと思う。

週一回の勤務ではあるが、お給料以上のお仕事ができたらなあと、すでに自分のなかで、フリースクールのスタッフとしての理想像が描かれているのだ。フリースクールに通う子たちと接し、間近で見守っていくなかで、どんな生き方であってもその人が幸せならそれでいいという価値観を学べた気がする。もちろん、スタッフとして出来る限り未来がある中高生に、教えたいことも沢山あるけれど、教えられることのほうが多いのではないかと感じている。

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三年前はコロナ禍で、何か新しいことにチャレンジする気持ちにもなれず、閉鎖的な気持ちではあったけれど、今は心身ともに健康である。そうして新しいことにチャレンジするエネルギーが満ちあふれている今だからこそ、この勢いに乗ってみるのも良いかなあとも思う。この先十年、二十年たったときに振りかえる日がくるとすれば、きっと充実した日々を送っていたなあと思えるはずだ。そのくらい今は、自分と向き合いながらチャレンジする姿勢が身に着いたのだと胸をっていえる。

長いようであっという間に終わってしまう人生を彩ることができるのは、自分しかいない。そう実感している今だからこそ、私は新しい自分を思う存分楽しめることができるのだと考えているのだ。ワクワク、ドキドキする世界が私を包み込んでいくように。
新しい出逢いや新しいことへのチャレンジは、誰にだってできる。そんな環境をありがたく思いながら、常に自分の心と身体をアップデートさせていくことを目標に生きていきたいと思う。