私が最近新しく始めたことは、副業だ。副業なので、普段は会社員として働いている。
本業の給料に不満があるわけではない。副業をしているのは別の理由があって、フリーランスとして独立したいからだ。
独立したいと思うことに特別なきっかけはなかった。ただなんとなく、1年くらい前から自分の仕事に疑問を持ち始めた。
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例えば働き方。仕事柄、テレワークやリモートワークがない。そもそも、自分が働く会社にはほとんどそういったシステムがない。
会社まで片道90分ほど通勤時間がかかる。1ヶ月に20日出勤するとしたら、1日往復3時間つまり1ヶ月であれば約60時間を通勤に費やしていることになる。化粧などの身支度を合わせればさらにその数字は増える。
会社から交通費は支給されているが、それが支給されたとしても時間は戻ってこない。自分が通勤するのではなく、会社がくればいいのに、と思うようになった。
もう1つは仕事内容についてだった。会社員の仕事は再現性が高い。組織の一員であるため、誰が欠けてもその穴を埋められるように基本的な業務が考えられているからだろう。再現性が高い仕事で給料をもらえるというのはありがたいが、逆に言えばその仕事をする人は自分でなくてもいいとも言える。自分だからこそできる仕事、自分にしかできない仕事をしたいと思うようになった。
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2つの理由から私は会社を辞めて独立する、という選択肢を持つようになった。
独立ではなく転職でもいいのかもしれないが、なんだかめんどくさそうに思ったので転職活動は一旦頭の隅に置き、副業を始めた。
具体的にいうと、ライターの仕事を始めた。副業は様々あるが、文章を書くのが好きという自分の特性を活かせると考えた。 副業の収入が本業と同じぐらいか、それを超えたら独立するタイミングだと思っている。今のところ、道のりは遠くそうである。果てしない。
副業を始めて色々と思うことがある。もうやめようかな、とかいつか独立できるのかな、といったことだ。
でも根本に立ち返った時、偉くない?すごくない?と自分に対して思うのだ。
副業なんて、別にやらなくたっていいのにわざわざ自分の時間を割いて本業とは別に仕事をしている。副業での収入の多寡は置いておいて、その行動自体がそもそも素晴らしいのではないかと自分を褒めたくなる(たまに褒める)。
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それと同時にお金を稼ぐってこんなに大変なのか、とも思う。
普段会社で1日で稼げる額が、会社という看板がなくなり個人となるとそう簡単にすぐ稼げるわけではないと知る。副業を始めなければ、知る由もなかっただろう。会社という利益を生み出す組織に雇われて、黙っていても給料をもらうことができる。言い方は悪いが、出社するだけでお金をもらえる。
独立したらそうはいかない。何かしらの価値提供ができなければ、一時的に給料をもらえても継続して仕事をすることはできない。
独立の厳しさを少しずつ目の当たりにしながら、諦めるのは早いなとも思う。
諦めたら何も叶わない。歩みを止めたら近づくことはない。
そもそも、諦めるほどまだ自分はやれていないと感じる。
自分が納得できるまでやればいいのだ。自分の人生だから、好きなように好きなだけ気の済むまで取り組もう。
その先に自分が今思い描く未来があれば更に良い。
自分がした選択を、自分の手で正解にしていく。その過程が人生なのかもしれないと、副業をしながら感じている。