素の自分を守ることに必死になるのをやめて、もっと外の世界へ

今年の目標、毎日ちゃんとご飯を3食食べること。求人をよく読まずに、バイトに応募しないこと。何かをちゃんと継続してやり遂げること。苦手だなと思っても、それを顔に出しすぎないこと。もう少し外に出る頻度を高くすること。
ひっきりなしに頭に浮かんでくるくらい私は今年がくるのがちょっぴり楽しみだった。
2024年は私にとって言葉通り怒涛の1年だった。年明けたと思ったら新しいプロジェクトに参加することになったり、あちらこちらで不測の事態が起きてその後処理をしたり、新しいお仕事を始めたり。なんだかんだでまともに休める時間はほぼ取れなかった。
よく言えば、それくらい充実した1年に出来たという事だから、私は特に何も思っていないのだが。
私生活の面でもいろんなことがあった。20歳になり初めて親とお酒を飲んだり、中学の頃の友達と初めて居酒屋に入ったり、恩師と「あの頃はこうだったね」と話すときが来てしまったり。まだまだ先だねと思っていた未来が今日に追いついてしまった。こんなにあっという間だったっけ、私の人生は。
そして2025年、今年はもう一皮むけたい。蛇だけに。
2025年、私はもっと人とのつながりを作りたい。もっと外の世界を知りたい。
去年1年間を通して、いちばん自分に足りないものを見つけた。人と積極的にかかわろうとする勇気である。
昨年の夏ごろ、お仕事の関係で新しい人とのつながりが出来た。私はあくまで 仕事、プライベートの自分の姿は極力出さずにしっかり仕事を遂行しようと、固く固く自分を作ってその方々と接するようにしていた。本来の自分の姿を知ってしまったら、何だそんなもんかと失望されてしまうのではないかとなんとなく不安があったからで、今でもその不安感はなくなっていない。これをしてしまった結果、私はその方々のことを心から信用しきれなかった。ビジネス上の関係ってそんなもんだよな、と割り切っていたものの、「向こうはこちらに歩み寄ってくれて、親身に話を聞いてくれているのに」とまた更に劣等感がかさまし。自己嫌悪。この負のループをずっとずっと断ち切れずにいた。
だから、今年こそは少しでも自分の心を開けるようになりたい。少なくとも、もう一歩だけ相手に自分を見せられるようになりたい。
多分、もっと自分を周りに出せたら自分の内側にあった漠然とした不安とか、これまで感じては悩んできた言葉に出来ない何かを少しでも軽くできるような気がするし、今より自分のことを肯定できるようになるのではないかとなんとなく思う。これまでの自分は素の自分を守ることに必死だったんだと思った。
今年から私は就活生。遂に人生の分岐点が迫ってきていて既に焦りを感じている。自分の中でもとても大事な選択をしなくてはいけない年。去年の自分よりも自信が持てるように、自分をもうちょっと好きになれるように、相手のことをもっと好きになれるように、工夫しながら成長できる2025年にして行きたい。
だって1年はこんなにも早く過ぎてしまって、私もこんなに早く大人になってしまったんだから。まだ成長できると信じて、この1年を過ごしていきたい。
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