新しい仲間と環境から変化を受け入れる力を学んだ私は、もう恐れない

2024年を振り返ると、いくつもの心に残る出来事が思い浮かぶ。充実したサークル生活、そしてその引退、就職活動、バイト、友達との遊び——これら全てが私を外面的にも内面的にも大きく変えた一年だったと感じる。この一年を通して私は、自分自身の性格や価値観が大きく変わったからだ。
6年間女子校に通っていた私は、その環境にすっかり順応していた。私が通っていた女子校は、穏やかで落ち着いた雰囲気が特徴的だった。友達と適度な距離感を保ちながらも、じっくりと深く関わり合う関係性が心地よく、ゆっくりと流れる時間は安心感があり好きだった。友人たちとの絆は、どれも穏やかで大切なものであり、その中で過ごす日々が自分にとって自然な生活だった。
しかし、大学に進学して、これまでとは全く異なる価値観や生き方を持つ人たちに出会い、驚いた。特にサークルに入ったことは、私の考え方を大きく変えるきっかけとなった。
サークルの仲間たちは、激動でエネルギッシュな生き方をしていて、服のまま海に飛び込んだり、雨の日に傘をささずにはしゃいだりと、日常を全力で楽しむ姿がとても印象的だった。そうした行動には、かつての私が馴染んでいた穏やかで静かな生活にはなかったエネルギーと自由さがあり、最初は少し戸惑いもしたが、次第にその刺激に惹かれていった。「こんな風に全力で楽しむ生き方もあるんだ」と感じ、それが私の心を開放的にしてくれた。
2024年の私はまるで家に寝に帰るだけの日々を送るほど、遊びやバイト、サークル活動に全力で取り組み、これまでとは違う生き方に触れることを楽しんでいた。サークルの仲間たちと過ごす中で、これまでの自分の世界にはなかった新しい価値観や友達との付き合い方を学び、その多様さに魅了された。
穏やかで落ち着いた生活も、自分にとって大切なものだが、それとは対照的なエネルギッシュで自由な生き方もまた、自分を豊かにしてくれる魅力があると感じた。両方を知ることで視野が広がり、考え方に深みが生まれた。
一方で、就職活動もまた、自分を大きく変えた出来事だった。就活は、これまで自分に欠けていた「自分で考え、自分で決める力」を試される場であったからだ。
私は何かを決めるときには必ず両親や友人に相談する癖があり、結論を自分だけで出すことが苦手であった。私は自分自身で決めきる力をつけるため、まず自分史を作り、これまでの人生を振り返る作業をした。どんな出来事に心が動かされ、何に落ち込み、どんな瞬間に喜びを感じたのか、考える中で、自分が大切にしているものやこだわりを徐々に見つけ出すことができた。
また、面接を繰り返す中で、他人と自分を比べるのではなく、自分だけの強みや価値を見つける大切さにも気づいた。こうして、就活は単なる進路選択の場を超えて、自分を見つめ直し、自信を持つきっかけを与えてくれた。
2024年は、新しい友達との付き合い方を知り、彼らから刺激を受けて自分の生活や価値観をアップデートした年だった。また、自分自身を見つめ直し、自ら働きかけて変化を起こす力を養った年でもあった。「他人から受け入れる変化」と「自ら生み出す変化」の両方を経験したことで、私は少しずつ視野を広げ、自分らしさを確立することができたように思う。
そして2025年。私はまた新しい変化に出会うかもしれない。それはきっと私の想像を超えたものだろう。
しかし、2024年を通じて変化を受け入れる力を学んだ私は、もう変化を恐れることはない。むしろ、変化を楽しみながら、自分の中に新しい価値観や経験を積み上げていきたいと思っている。そして、どんな変化が訪れようとも、「自分らしさ」を失わずに、柔軟に対応していく自分でありたい。
穏やかで落ち着いた時間を大切にしながらも、新たなエネルギーや刺激を取り入れること。2024年の私が作り上げた土台の上に、さらに大きな自分を築き上げていく——これが、2025年を迎える私の宣言である。
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