日の出前のブルーグレーの空に淡い灰色の月。三文の徳を実感した

私は元来の夜型の人間なので、夜更かしをして夜寝る時間を遅らせて夜を楽しみ、朝が来るのを少しでも遅くしようとしていた。
そんな状況から変わりたくて、2025年の目標に朝型になることを掲げている。
間もなく2025年も4ヶ月が終わろうとしている。
実際、意識して朝型になろうとしてどれぐらい達成できているのか、中間報告を書きたいと思う。
結果として1月や2月は6時半までに起きることができた日は1日ずつしかなかったのだが、日の出の時間が早くなるにつれ1週間に1回程度まで進歩してきている。
6時半は早起きの範疇に入らないと思われるかもしれないが、これまではもっと遅くに起きていた私にとっては大きく改善している。
早起きすることによって生まれた変化は、まずは時間に余裕がある時もギリギリまで寝ないようになったことだ。
週末も6時台に目覚ましをかけている。
当たり前のことではあるが、早起きするために早く寝る心がけをするようになった。
自然と夜更かしをする時間が減った。
そして金曜日に飲み会があると、1週間の疲れと飲酒のせいで土曜日早く起きられないことに気付いた。
今までは土曜日に予定がなければダラダラとお昼近くまで寝てしまっていたが、週末も早く起きた日と比べると、土曜日の午前中の時間がなくなってしまうのは、とてももったいないことだと感じるようになった。
自然と飲み会での飲酒の量もコントロールするようになった。
しかし、仕事が忙しくなるとどうしても帰宅が遅くなり、寝るまでのルーティンをこなすだけでもかなり遅くなってしまうことが増えた。
そうすると早く起きるのも辛くなってしまい、これまでの生活に逆戻りしてしまう。
早く起きることだけに特化して睡眠時間を減らすことは、あまり効率的に動くことはできないと実感しているので、やはり早寝と早起きはセットで取り組まないといけないと思った。
また、朝起きて会社に行くまでに、会社に行くための準備以外のことができると、とても充実した1日の出だしになり、気持ちよく仕事にも取り組めるような気がしている。
例えば、夜やるには億劫に感じて後回しにしていた家事も、朝にやればなんとなくスムーズに終えられた。
また朝のうちに読書や勉強をすることによって、集中力の高まりを感じ、やらなければならないことが一つ減るからか、他のやるべきこともスムーズに行うことができるように感じている。
先日仕事で疲れて帰ってきて、うたた寝をしてしまい、早くに起きた。
日は登ったかとカーテンを開けて確認したところ、ちょうど月が視界に入った。
夜に見る真っ暗な空に浮かぶ黄色い月や、 昼間に見える青空に浮かぶ白い月とも違う幻想的な月が見えた。
日の出前のブルーグレーの空に淡い灰色の月が浮かんでいた。そして曇りの日だったので漂っていた雲にその存在がかき消された。
たった数十秒のことだが 早朝の出来事として印象に残っている。
早起きできて良かったと思うと同時に、「早起きは三文の徳」という言葉が浮かび、これまで実感していていた時間的余裕や、健康面、精神面以外にも徳を感じることができて嬉しい気持ちになった。
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