頼むから、みんな選挙に行こう。
私が伝えたいのはこれだけだ。

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日々、私たちは何かを我慢して暮らしている気がする。
二人暮らしの我が家では、ほぼ毎日お米を食べている。そうすると、1ヶ月半で5キロがなくなっていく。

「買いに行かなきゃなぁ」とスーパーへ向かうと、5キロで税込4500円ほど。
お会計の時、店員さんに「あまりにも高くて、間違えたかと思っちゃう」と言われ、「本当ですよねぇ」と笑い合うしかないのが何だか悔しかった。

大人になり、家計にかかるお金を払うたび、今まで本当に何不自由なく育ててもらったなと感じる。毎日、朝食には季節のフルーツが出てきたり、夕飯にはちょっとしたおかずが2品あったり。何も考えず、白米を食べまくっていたのも幸せだったのだ。

両親は、私が小さな頃から選挙に連れて行ってくれていた。
小学生の頃は、通っていた小学校が投票所だったので、一緒について行き、同級生と顔を合わせたりしていた。
広い体育館の中にある銀色の投票箱と、大人しかいない空間はなんだか憧れるものがあった。
今振り返ると、両親がそうやって選挙に行く姿を見せてくれたから、私も自然と選挙は行くものだと思っているのかもしれない。

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私が選挙権を持ったとき、上京したばかりで色々手続きが必要だったが、父が率先して準備をしてくれた。初めて投票用紙に記入して箱に入れたとき、私はまだその重要性をよくわかっていなかった気がする。

今付き合っている彼は、政治に対してきちんとした意見を持っている。
日々、ニュースや情報を見て、自分なりに考えた上で選挙に行っている。
私よりも、ずっとしっかりしているなと思う。

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私は、私が生きていく世の中が少しでも良くなるように投票をしている。
「入れたいところもないし、選挙に行かない」というのは、世の中に対して「このままでいい」というただの見てみぬふりだと思っている。
「白票」も、私は意味があるとは思えない。結局、自分の考えを、自分の意思を1票に示さなければいけないのだ。

7月には選挙がある。
私は、自分の権利として投票をしに行く。
そして、今回こそ何かが変わると信じている。

頼むから、みんな選挙にいこうよ。