メキシカンパーカーが最強に高めてくれる、私の冬の自己肯定感

私は古着が大好き。持っている服の80%は古着たちだ。そして着たい服はたくさんあって、その組み合わせを考えるのが大好きだ。
組み合わせがうまくいった日は本当に心がハッピーで1日が輝いて、私自身も輝くのだ。そこにメイクを加えると、さらに自信がつく。雨の日でもお出かけしたくなるのだ。
私は特に冬服が好きで、中でもメキシカンパーカーが大好きだ。ありきたりなものではなくて、行きつけの古着屋さんで1点もののメキシカンパーカーを購入している。
基本的には単色のもので、ブルーやピンク、グリーンと持っている。そしてメキシカンパーカーは1年に1着ずつ増えていく、だいのお気に入りであり、つい買ってしまうのだ。
私が持っているメキシカンパーカーはとても暖かくてアウターいらずでお出かけできるものと、春でも着られるような少し生地が薄めのものとある。
それに組み合わせるのは、多くはワイドパンツかバルーンパンツ、たまにニットのショートパンツ。足元は靴が多いので、厚底を履いたり、あえてローファーを履いたりした。ショートパンツの日はロングブーツかニーハイソックスを履いていた。靴下にもこだわりを持っているので、チラ見えを考えるので靴下の色や柄も試行錯誤するが、寒いのでだいたいはウール素材のものを選ぶ。
こうして組み合わせを考えたり、変えるだけでも楽しくて、心がワクワクして笑うのが苦手な私でも自然と笑顔になれた。
基本的な着方はどれも色で決まっている。
ブルーを着る日はだいたいフードにキャップも被ってと、ストリート系に仕上げていた。
ピンクを着る日は少し可愛めにしたいからと、バルーンパンツをよく履いていて、メイクで目元はキラキラに、ピンクのチークでふわっとする感じに仕上げていた。
グリーンの日は爽やかにしたいので、白の大きめのパンツを履いて、メイクは薄めにあえて黄色ベースのものを使って仕上げていた。
いつもこの色たちは気分で決めていて、それぞれの色を着ることで私のテンションも変わっていろんなとこへそれぞれの色が連れて行ってくれた。
ブルーはいつも行く定番のお店や似たようなお店に、ピンクはあまり入らないような女の子らしいお店やコスメのお店に、グリーンは気になっているカフェなどに足を運ばせてくれた。
それはその日だけ、私に自信があるから行く場所たち。どこに行っても自分が1番輝いているような感覚になって、なにを試着しても、テスターしても、カフェにいるだけでも私自身が最強であった。
「私はこの世界に1人しかいなくて、今1番輝いている女。それでもって誰かの大切な人であったりして……」なんて妄想ができるくらい、すごくすごく自己肯定感の高まる1日になるのだ。
冬は基本的にこうしてメキシカンパーカーをヘビーローテーションして過ごしていた。
私の休日の楽しみ。今年の冬は新生児さんがいるから着られるかわからないけれど、着るのが今からすごく待ち遠しい、私の着たい服なのだ。
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