「下着、最近いつ買い替えましたか?」という質問に、普段なら絶対に答えられないズボラ主婦の私なのだが、なんと今なら、答えることができるのです。なぜならば、私は現在妊娠中で!おニューのマタニティショーツを!履いているから~~(拍手喝采)!!

長男を妊娠していた6年前とは違って、今ではユニクロや3COINSでもマタニティショーツが売られている(感激)。現在私は、3度目の妊娠中。またもや体型が変わり、普通の下着がキツくなったことを期に、ショーツとブラトップを全て一新した。

キラキラしたランジェリーショップが苦手だった

母親になってから、我が子の買い物にはノリノリで向き合う様になった。しかしそれに伴って、自分の為の買い物に関してはどんどん消極的になっていった。日々の食材や日用品の買い出しで「買い物をしたい」という欲求は十二分に満たされる日々。特に、自分の下着を買いに行く機会は激減した。

それでも独身の友達と買い物に出掛けた時なんかには、付き添いでランジェリーショップに足を踏み入れることがある。しかし、そんな貴重な機会を得ても、私は手ぶらで早々と店を出て、外で友人のお会計を待ってしまう……。私は学生の頃から、ランジェリーショップという独特な空間が得意ではなかった。

何が不得意って、自身の「スタイルが良いとは思えない身体」にフィットする物体が、目の前のキラキラゾーンにあるとは、全く思えないんですよ……それはもう、店内で商品を眺める時間が、結構苦痛な程に。

そして私は、洋服屋さんに訪れた時以上に、店員さんとのディスタンスを保ってしまう。あっ、お姉さん、こっち来たァ……(焦)え?運命のシンデレラフィットを探しましょう?こんなに頻繁に体型がかわるシンデレラは、嫌だ(鉄拳)。嗚呼、もうダメだ。「店の前で待ってるね~」。自分に合わない空気に船酔い、ブラトップ主婦は戦線離脱です。

子持ち主婦の私は、ブラトップとデカパンが通常装備

そう、子持ち主婦の立場から言い訳をさせてもらうけど、なんといっても授乳期はブラトップ1択なんですよ、乳児と暮らす勝負服は、これに限る。

しかも私は授乳パッドもほとんど使わず、ガーゼを折り畳んでカップと素肌の間に挟み込むという色気の無さ。これでしたたる母乳のガードも完璧、エコの観点からも花丸。真夏なんかはブラトップ一枚にガーゼの端っこがチラ見えしちゃったりして。ボディライン?んなもん、知ったこっちゃない。実用性以外のスタンスはそこに存在しないよ。バストメイク?私若い頃そんな事言ってました?記憶にございません。

ブラトップを考えた人はメチャメチャ偉い。今風に言うと、優勝。大勝利。しかし私はこうも思う。偉いけど同時に、ハチャメチャに罪深いと。

何故なら、ブラトップは沼だから。一歩その沼に足を入れたら最後、そこから抜け出して足を洗うことは非常に困難なのは皆様ご存じだろうか。沼というか、これはもはや温泉だ、ぬる~い温泉。効能は解放感。副作用は私の体で検証中。被験者の1人、こちらの主婦(29)は、ここ6年間ワイヤー入りブラを付ける機会がほとんど無く、ブラトップのぬるま湯から出ることのできない、風呂の藻屑と成り果てている。

私のクーパー靭帯とやらは、もうほぼ息をしていないと思われます。このおっぱい超解放生活は、とにかく楽だし、旦那も何も言ってこない。おそらく何も思っていない、はず。……詳しいことはあまり確認したくない、夫婦間のダークマターだ。

ちなみにブラだけではなくショーツに関しても、似たような惨状。私は2度帝王切開したということもあり、産前産後推奨のゆとりのあるタイプのショーツが中々辞められず、そのデカパンは若奥様という言葉にはまるで似合わない代物。でも楽チンだからと自分に言い訳をして、産後も中々手放せなくって、早6年です(C.V.綾小路きみまろ)。

幼稚園の先輩ママたちは絶対ブラトップを付けてない

ここまで私の下着事情を赤裸々に語ってきたが、そんな私も、妊娠出産は3人目でストップだと思っている。そしてその先の人生を見据えた時、幼稚園の先輩ママの煌めきが、とてもとても、目に眩しい……

あのママ達、絶対ブラトップ付けてないんですよ(はい妄想スタート)。ランジェリーショップで高級な下着を買って、補整下着も付けて、全方位武装、抜かりなしです(恐らくパジャマもスベスベかふわふわ。間違ってもゴワゴワではない)。実際にママ友の下着姿を見たわけではないのですが、なんだか……透けて見えてくるんですよね……(え?)。

いや、物理的に透けているとかそういう話ではなく。私に見えているのは、そのママ友の私生活。ママ友に「良い下着着てそう」と思わせる事自体が凄いという話。だから本当に高級ランジェリーをつけているかはもはやどうでもいいんですよ。でも、きっとそうに決まってるんや……(神通力)。

下着はその人の内面が如実に表れるアイテムなのかも

メイクやファッション、姿勢や表情に、ちょっぴり勝ち気なオーラが滲み出ているママ友達。これだけ美に前向きなのだから、きっと下着も素敵なんだろうなと想像させる、その説得力。

下着は外から見せない衣類でありながら、その人の内面が如実に表れるアイテムなのかもしれない。だからこそ纏うオーラで素敵だなと他人に思わせる人は、当然下着もその人を格上げするアイテムを選んでいると思わせる。

……私もそれ、醸し出したい。これからそんな風に、歳を重ねたい。そう思うだけなら簡単だが、手持ちの武装(ブラトップとデカパン)じゃ到底同じステージに立てそうにない。私の戦闘力は0どころかマイナス閾値……いや、もしかして全裸の方がまだ戦えるか?(錯乱)誰か絆創膏取ってきて!

2021年、私はブラジャーを買うぞ!

主婦が自分自身のために、下着を選ぶという行為。もしかしたら実は旦那さんの為なのかもしれないけれど、それすらも意地らしくて可愛いじゃないですか。そんな、インスタには流れてこない、まさにプライベートの#丁寧な暮らし。若輩者の私は感服するのである(ここまで全て妄想)。

来春の出産を経て、赤ちゃんの離乳食がはじまる頃、私はおそらくブラトップにガーゼを挟んだ姿。そこからまた数年変わることなく、秘湯「ブラトップの湯」に浸かり続けるか、ランジェリーショップで胸をトキメかせる女になっているか……。もしかしたら、その分かれ道に気付いた今この時点が、既に人生の分岐点なのかも……?

では、私はこの場で立ち上がり、宣言させて頂きます。

「2021年、私は、ブラジャーを買うぞーーー!!!できれば、高いやつーーー!!!」