ちょうどこの日は父の誕生日だったので、いい機会だと思って、父に伝えたかったことを言葉にしてみたいと思います。
身だしなみと発言には気をつけて。大好きな父に直して欲しいところ
私の父はチャーミングで、50代ですが実年齢よりも若く見られます。3人の娘にはとても甘く、母の尻に敷かれながら日々を過ごしています。仕事にも一生懸命で、毎日早起きをして自分でお弁当を詰めて出勤しています。私は、そんな優しくて穏やかな父が大好きです。
それでも不思議なもので、日々、父に対する不満が自分の中にあるということに気付きます。それは、外出する時のファッションが微妙だからもう少し気を遣ってほしい、せめてお腹が目立たない服を選んで欲しい、髪の毛は仕事に行く時みたいにきちんと整えて欲しいなど、見た目に関して挙げればきりがありません。
また、父には話し方の癖のようなものがあります。大事な場面で大勢の前で話をする時、用意していた言葉に加えて余計なことまで言ってしまうという癖です。私にもその傾向があるのであまり強くは言えませんが、緊張して上がってしまうのかなと思います。
親戚の集まりで父が代表の挨拶をした時には、母と娘3人はみんな「早く挨拶が終わって欲しい」と心の中で思っていて、父が余計なことまで話してしまわないか気が気でなりませんでした。結局、言う予定のなかった話をして、母と娘は恥ずかしくなって縮こまってしまいました。愛嬌があると言えばそうなのですが、もう少しビシッと格好良くきめて欲しいです。
もっと相手を思いやって前向きな将来観を忘れないで
不満がいろいろとある中で、それよりも一番伝えたいことは、父と母の間のコミュニケーションについてです。娘3人は実家を出て一人暮らしをしているので、長期休暇などで娘が帰省した時以外は父と母の二人暮らしです。
私が帰省した時には、父と母は私を介してコミュニケーションを取ろうとします。例えば、母は父の着ていた服の匂いを私に嗅がせて、「臭い、カメムシの匂いがする」とひどいことを言います。母は呼吸をするようにその言葉を言っているだけなので、父にはあまり気にしないでいて欲しいです。
また、母は平日の朝、「パパはもうお弁当詰めたのかな」と聞きます。これは母が父のお弁当を詰めたがっている証なので、「たまには、まだお弁当詰めてないんだ、って言うとママが喜ぶよ」と父に教えたいと思います。
私は、父と母の日々の会話はどうなっているのかと心配です。父と母はお互いのことを少しは気にかけているようでも、私が幼かった頃に比べて、母は父への当たりが強くなり、父は母とのコミュニケーションが取りにくくなっているように感じます。私は父と母に2人でうまくやって欲しいと思っています。
でも父は、「若かった頃とは違って、年を取ると、相手のために自分が変わろうとは思えなくなるんだよ。体力もパワーもないからね。」と母のいない所で私に言いました。
私は実家を出ていろいろな人と出会って、父や母のことを1人の人間として見ることが出来るようになったと思っています。父も母も完璧な人間ではないこと、「個」であること、夫婦や親子であっても全部が同じではないということが受け入れられるようになりました。
それでも私は、父と母にはお互いが折り合って良い関係を築いていって欲しいと思ってしまいます。相手のために自分が変わろうと思えない、なんて言われてしまうと、自分が結婚した後の将来に希望が持てなくなってしまいます。
私は、父と母にはまだ期待してしまいます。格好良くて仲の良い2人でいて欲しいです。成人した娘が、甘えすぎでしょうか。
最後に、「パパの寿命は75歳までだからね」って自分で言わないで、と父に伝えたいです。私は内心、「何言っているんだ、この人」と思っているし、反応に困ります。もっと長生きして、孫を娘以上に甘やかす姿や孫の結婚式に出る姿を見たいです。
父には直接伝えられないこのメッセージを、父がどこかで読んでくれないかと期待しています。