今年の5月で30歳を迎えた私は、先日「かがみよかがみ」を卒業した。
30歳になり、真っ先に考えたことはこのサイトのことだった。もう書けないのかという寂しい気持ちや卒業したのかというふわふわとした気持ち、とにかく実感が全然湧かないという不思議な気持ちで節目の日を迎えた。
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4年前の私自身を振り返ると当時の私は26歳だった。
26歳の私はまだこのサイトとも出合っておらず、転職2年目で仕事も空回り、念願の一人暮らしも未だ出来ていないし、好きな人だっていない。自分の力で前に進みたくて貯金だけはコツコツ頑張っていた。
仕事もプライベートも空回りしていた当時の私は、大好きな妹の幸せを一番願っているのに充実している幸せな妹を羨ましく思ったり、「いい子の私でいないといけない」と自分に呪いをかけたせいで過去の執着に悩まされたり、本当に何もかも上手くいかなくてまさにドン底だった。
両親2人とも仲良くしてほしかったな。高校の時、皆と同じようにお弁当を持って行きたかったな。お風呂に浸かるのが大好きだったから湯船に浸かりたかったな。自分の勉強机でちゃんと勉強がしたかったな。自分で着たい洋服を身に着けて出かけたかったな。本当は行きたい大学に進学したかったな。なんで成人式の時におばあちゃんに私が土下座しないといけなかったのかな。どうして一人暮らししようとすると命がけで反対するのかな。どうして一生懸命頑張ってるのに…上手くいかないのかな。
「いい子の私でいたらきっと、みんな仲良くしてくれる。褒めてくれる。私が我慢すればぜーんぶ丸く収まる」
いつの間にかそう自分に暗示をかけて色んなことを我慢した結果、こんなにたくさんの過去への執着や願望を手放せないまま26歳になった私は、本当の自分の気持ちが全く分からなくなってしまっていた。
あれ、本当に私が着たい洋服って、食べたいものってなんだっけ。私が本当に就職したい場所ってどこだっけ。何を学びたいんだっけ。どんな自分でいたいんだっけ。周りの目じゃなくて自分の気持ちを気にしたことってあったっけ。
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そんなどん底だった状態からあっという間に4年が経過した。4年間は長いような短いような、個人の捉え方で全く異なる期間だと思うけれど、今の私が振り返るとあっという間の4年だった。
当時は転職2年目だったのに今年で6年目になった私は、4年の間に様々な経験をした。当時は好きな人もいなかったけど4年間で何回か好きな人もできたし、結婚を真剣に考えた人もいた。両親は離婚したけど、あの時ぎくしゃくしていた妹との関係は今までよりも良好で、私にとって友や相棒、色んな存在になってくれる大切で大好きな妹だ。
一人暮らしを始めることができたおかげで、少しずつ自分の心の平穏を保てるようになった。コツコツ貯めた貯金も当時の2倍くらいにはなった。仕事でも頑張りが正当に評価されるようになって、昇進して役職もいただけた。
今の私は周囲の優しさに支えられながら、きちんと自分の力でちゃんと暮らすことができている。
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そして「かがみよかがみ」と出合い、ここで過去のトラウマや頑張ったこと、失敗と真剣に向き合って言葉にすることで、過去への執着を少しずつ手放せるようになったし、大人になった私自身で子供時代に叶うことのなかった望みを叶えることができた。
両親や祖父母たちがきっと私たちのことを大切に思ってくれていたことも事実だと思いたい。だけど祖母が私に土下座をさせたのはやっぱり間違ってる。でも自分の心の中を整理して言葉にしたことでその気持ちが昇華され、過去の苦しみが少しだけ小さくなった気がする。だから全然よくないし、忘れられないけど今が幸せだからまぁいっか、とやっと少しずつ思えるようになってきた。
実際、今の私は本当に幸せだ。命を天秤にかけて脅されることもないし、自分の好きなものや大切な人たちに囲まれて暮らすことが出来ている。温かいお風呂に入り、自分で自分のために料理をする。興味のあることを見たり、勉強したりする私のことを邪魔する人なんて誰もいない。
時々私のことを想って作ってくれたお弁当を職場に持って行けたり、私に似合う服がまだまだ全然分からないから一緒に選んでもらったり、子供の頃できなかった夢も1つずつ確実に自分でも叶えているし、温かい周囲のたくさんの優しさに包まれて、今日も私は生きている。
私の30年の人生の中で、ここまで大きく環境や自分の考え方が変化したのは26歳から30歳にかけての4年間がきっと1番だろう。だから26歳だった当時の私に言ってあげたい。
「出会いも別れも、嬉しいことも辛いことも全部未来の私の糧となってるよ。きっと、まぁいっかと思える未来が待ってるよ。」
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30歳から34歳にかけての4年間もきっとあっという間だろう。その頃の私も毎日を幸せだと感じながら生きてくれていたらいいな。
「たくさん色んなことがあったけど、今の私は幸せだから昔のことはまぁいっか」
未来の私がそう思えるように、過去の執着やトラウマを少しずつ手放しながら後悔の無いように30歳の私はこの先もまっすぐ生きていきたい。