副業を始める前に知っておきたい「確定申告」「届け出」よりも大事なこと

“わたし”らしい生き方をを守って楽しく生きていくために、やさしいお金の専門家、横川楓さんが「知ってよかった!」となるお金の話をしていく本連載。新年度、さらにパワーアップし「“わたし”を守っていくぞのお金塾2」として開塾します!
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最近ではしている人の話を多く聞くようになった“副業”。
副業を始める理由にはいろいろあって、たとえば頼まれたからやり始めたという人や、会社員のお給料よりもっとたくさん稼ぎたいという人もいれば、いずれフリーランスとして独立するためにまずは副業として初めてみているという人など、様々です。
今はしていなくても、これから何かしらの副業を始めてみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は副業について、これから始める人も今やっているという人も知っておいた方がいい知識面についてお話していきたいと思います。
副業とは、本業(会社員、メインで働く仕事)のほかに働くこと。
本業に加えて稼ぐ方法は色々ありますが、主に自分自身やスキルを持ってお金を稼ぐことが副業です。
たとえば、会社員で土日だけカフェのアルバイトをしていたり、会社員だけどライター業をしていたり、フリーランスのウェブデザイナーだけどお花屋さんでバイトしていたりなど、働き方の組み合わせは様々です。
アルバイトのような雇用形態でお給料をもらっている形なら給与収入を受け取っていることになり、ライターやSNS運用など業務委託で報酬を受け取っている形なら、事業収入を受け取っている形になります。
まず1番は会社が副業禁止でないか確認すること。副業禁止の会社で副業をしてしまうと、何かしらの処分をされてしまう可能性もあります。
就業規則を見るなど、会社の人に確認を必ずしておきましょう。
次に必ず意識しておきたいのが、確定申告です。
本業は会社員で、副業はカフェでバイトしているなど、2か所以上で給与収入をもらっている場合、副業の方の収入が20万円を超えると確定申告をしなければなりません。
確定申告の際に必要になるので、年末に必ず源泉徴収票をもらっておくようにしましょう。
また、本業は会社員で、副業の業務委託報酬で所得が20万円を超える人や、本業も事業収入で受け取っている場合は、確定申告をする必要があります。
副業の場合は「事業所得」で申告するのか、「雑所得」で申告するのかも判断する必要も。
きちんと事業として副業をやっていくのであれば、事業所得で確定申告をする人がほとんどです。
事業収入で報酬をもらっている場合は、事業のためにつかった経費をとっておいたり、確定申告書を作るための帳簿付けだったりを継続的に続けるようにしていきましょう。
ここからはちょっと上級編。ライターを始めて、これからもライターでがっつり稼いでいくぞ!という感じで、営利目的で継続的に事業を行っている場合は、副業の収入については個人事業主として開業届も提出しなければなりません。
開業届を提出し、さらに青色申告承認申請書も提出すれば、事業所得で確定申告をすることで青色申告特別控除という税金面でのメリットもあるので、ずっと続けていく場合などは開業届と青色申告承認申請書も忘れずに提出するようにしてください。
副業をしている方に一番気を付けてほしいのは、体調面です。
本業で昼間働き、夜帰ってきてから副業をしたり、平日5日間みっちり働いて、土日に副業をしたりしていると、ずっと働いていて、休みがなかなか取れないという状態に陥ります。
もちろん好きなことや得意なことでお金を稼げるのであればいいのですが、無理をしすぎて疲れがたまり本業や生活に支障がでてしまっては、意味がありません。
体を壊してしまい、余計な医療費がかさむ、、なんてことがあれば、お金も減ってしまうことになります。
独立を見据えた副業などで、ちょっと頑張らないといけない時期があったりもすると思いますが、あくまでも無理はしない程度に頑張るようにしましょう。
本業に負担にならない範囲で、好きなこと・得意なことで楽しく続けていくためにも、必要な知識をつけて、きちんと副業で稼いでいきましょう!
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