「かがみよかがみ」に2023年に掲載されたエッセイのなかから、特に多く読まれた10本を紹介します。今日は「家族」部門の発表です。

①兄と比べられる家庭から逃れるための大学受験。土壇場での大逆転(きたけ)

あらすじ)親の敷かれたレールの上を走り、兄の後ろ姿を追いかけてきた私。兄を尊敬していたし、大好きだったけれど、同時に劣等感も一緒にまとわりついていた。実家から通えない大学を目指し、受験勉強に励んだ。

②「魅力がないから」と告白をバッサリ断った彼と、私は今年結婚する(夏目わか)

あらすじ)「俺と付き合ってほしい!」「魅力がないから付き合えない」7年前、私は彼の告白をバッサリと断った。正直、ただごめんなさいと断るよりも、数倍残酷な断り方をしたと思う。でも私は、その告白を断った彼と2023年に結婚することを決めた。

③成人式の翌日に祖母に土下座。コンクリートの冷たさは一生忘れない(もぴ)

あらすじ)一生に一度の成人式。多くの人にとって家族や自分を支えてくれた人達に感謝をする節目の日。だけど私がその日を想いだすときに真っ先に出てくるのは、ごつごつと硬く冷たいコンクリートだ。

④「マーマレード煮が食べたい」は、母に向けた私からのSOSだった(Aちゃん)

あらすじ)「実家のマーマレード煮が食べたい」は、死んでしまいたいほど追い込まれた私の静かなSOSだった。母は「気づいてあげられなくてごめんね」と何度も言っていた。

⑤シャワー中、旦那に生存確認される私。楽しいお風呂時間を共有したい(Natto)

あらすじ)大人になってお風呂は唯一、独りになり自分と向き合える時間になった。今の独り静かなお風呂時間も嫌いじゃないけど、湯船に浸かると思い出すのは、いつも賑やかだった子ども時代。

さらに6位以降は次の通りです。こちらもぜひ読んでみてください!

シャワー中、旦那に生存確認される私。楽しいお風呂時間を共有したい

新しい服で隣を歩く夫、助手席の私。想像したのは私たちの姿だった

私のために使った百万円と時間。ケチと思っていた両親は賢者だった

役所からの一枚の紙が「働いて社会に貢献しなさい」と私に迫ってくる

後遺症に苦しむなかで届いたLINE。帰ってきた夫の目は赤かった

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